広島で活躍されている、サックス奏者の福田さんとピアニストの小林さんの演奏をCD化するにあたり、一般的なスタジオではなく、古民家を再利用したスペースでハイレゾ収録を行うことになりました。独特の佇まいがかもしだす空間演出をありのままに収録するため、Airマイクの位置は試行錯誤の上で決定。『SERIES 8p Dyna』はアコースティック楽器のナチュラルさや透明感が生かせる優位点で選定されました。
システム概要図
8chマイクプリアンプ『SERIES 8p Dyna』から8トラックレコーダーの『HS-P82』へ収録。 可搬性が良い機材は設置場所を選ばす短時間で設置が可能。どちらもファンレス設計のため静粛性が保たれ、同じ空間でのレコーディングにおいてファンノイズがマイクに入り込む心配もありません。
完成したCD音源 “Sonata”
収録は、TASCAM最上位クラスアナログコンプレッサー搭載8チャンネルマイクプリアンプを搭載した『SERIES 8p Dyna』および、8チャンネルフィールドレコーダー『HS-P82』を使用して24bit/96kHzレコーディングいたしました。
マイクケーブルは、上質なサウンドを実現 する KLOTZ『M5シリーズ』『M2シリーズ』、制作フローのDAW環境では『SERIES 208i』を使用しています。
Mic preamp: | TASCAM SERIES 8p Dyna |
Recorder: | TASCAM HS-P82 |
Audio Interface: | TASCAM SERIES 208i |
Cables: | KLOTZ M5 Series KLOTZ M2 Series |
※収録音源はティアックストアにてお買い求めいただけます。
アーティスト紹介
福田ひとみ / サクソフォン
広島県出身。
12才より吹奏楽部でサクソフォンを始める。広島市立基町高等学校器楽部を経て、エリザベト音
楽大学演奏学科に特待生入学。同大学在学中、ザビエル奨学賞、学長表彰を受ける。同大学卒業。 同大学卒業演奏会、第38回中・四国新人演奏会、第10回サクソフォーン新人演奏会、第26回広島市新人演奏会に出演。
2010年 フランス、ポワティエで行われた、ハバネラ・サクソフォンアカデミーに参加。
第24回 レ・スプレンデル音楽コンクール 審査員賞を受賞。
第14回万里の長城杯国際音楽コンクール 管楽器部門 大学の部 第1位
第18回KOBE国際音楽コンクール 木管楽器部門 奨励賞を受賞。
現在ソロ活動の他、CHAM's(シャムズ)サクソフォン・カルテット、LaTICAのメンバーとして演奏活を展開中。その他、オーケストラ客演(九州交響楽団、広島交響楽団等)、県内の中学・高等学校の吹奏楽部の指導も行う。8.6のとうろう流し『慰霊のための音楽奉献』音楽奉献団員。
これまでに、Fabrice Moretti、Lars Mlekusch、各氏の公開レッスンを受講。
サクソフォンを宮田麻美、宗貞啓二、鈴木浩二、原博巳の各氏に師事。
小林知世 / ピアノ
広島市出身。
4歳よりピアノ、作曲、即興演奏を学ぶ。エリザベト音楽大学、同大学院修士課程を首席で修了。2015年、同大学院博士後期課程を修了し、Paul Wittgenstein ≪左手のためのピアノ教則本について≫で博士号(音楽)を取得。
在学中、定期演奏会のソリストとして同大学オーケストラ(指揮: 秋山和慶氏)、第140回日演連新人演奏会にて広島交響楽団(指揮: 小田野宏之氏)などと共演。
第77回読売新人演奏会をはじめ、ドイツや東南アジアなどの音楽祭にて招待演奏者として参加。ベルリンにてG.サヴァ氏に学ぶ。サンタ・イザベル音楽大学にてマスタークラスを行うほか、室内楽奏者、伴奏ピアニストとして国内外の著名演奏家と共演し、研鑽を積んでいる。
これまでにピアノを谷口博子、松村英臣、前田麻紀、岡本えり、高良芳枝、柴田美穂、J.ルヴィエの各氏に、作曲・対位法を平井正志氏に師事。
現在、エリザベト音楽大学非常勤副手、付属音楽園講師。TA-YACピアノスタジオ講師。Riberade(リベラーデ)トリオ、Ensemble la Passerelle(パスレル) 、Burrasca Barocca(ブラスカ・バロッカ)メンバー。