- ブルース・スプリングスティーン『ネブラスカ』を支えたレコーダーのDNAは、今なおTASCAMのマルチトラックレコーダーに受け継がれる -
映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』よりこれでしか録れない音がある『TEAC 144 PORTASTUDIO』
1979年、ティアックは世界で初めて※1標準カセットテープを使用した画期的な4トラックマルチトラックレコーダー『TEAC 144 PORTASTUDIO』を発売しました。高音質でありながらコンパクト、そして個人でも手に入れやすい価格であった『144』の登場は、それまでプロのスタジオでしかできなかった音楽制作を、誰もが楽しめるものへと変えていきました。その革新性は、ビルボード誌やPro Sound News誌などから「史上最も革命的な製品である」と称されました。
※1 1979年9月時点、ティアック調べ

発売当時の価格は899ドル(国内定価175,000円)。約9kgの持ち運び可能な筐体には、マルチトラック録音、オーバーダビング、イコライザー、ピンポン録音などの機能が凝縮されていました。
1982年に発表されたブルース・スプリングスティーンのアルバム『ネブラスカ』は、『144』を使用して自宅で録音されました。この作品は多くのミュージシャンに音楽制作の新たな可能性を示し、その軌跡は世界中のポピュラー音楽史に大きな影響を与えています。
受け継がれたDNAと共に今なお進化し続けるTASCAMマルチトラックレコーダー

TEAC『144』は、その後、ティアックのレコーディングブランドTASCAM(タスカム)のポータブルマルチトラックレコーダー『PORTASTUDIOシリーズ』へと進化し、時代と共にミューシャンの創作を支えてきました。
『144』の登場から約40年を経た2018年、TASCAMのマルチトラックレコーダーは、現代技術とクラシックの魅力を融合した“マルチトラック・ライブレコーディングミキサー”『Modelシリーズ』を新たに発表しました。
TASCAM Modelシリーズレコーディングミキサー

Model シリーズはマルチトラックレコーダー、ミキサー、そしてオーディオインターフェース機能を備え、リハーサル、ライブショー、そして楽曲制作など、様々なシーンにおいて今日の音楽業界のニーズに応えられるよう進化を遂げた1台です。
中でも2020年に発売された12トラック レコーディングミキサー / DAWコントローラー / USBオーディオインターフェース『Model 12』は、マルチメディアクリエーターのためのデスクトップツールとして発売された小型サイズの多機能ミキサーです。定評のあるTASCAMマルチトラックレコーダー機能を内蔵し、USBオーディオ/MIDIインターフェース、DAWコントロール機能に加えて、ポッドキャスト番組制作に便利なミックスマイナス機能やスマートホン経由でトーク番組への参加を可能にするスマートホン入力など、ユニークな機能を搭載。『Model 12』はユーザーの創造意欲を掻き立て、制作からライブパフォーマンスまで、また、ポッドキャスト制作を含めすべてのワークフローを1台でカバーできます。


12トラック レコーディングミキサー / DAWコントローラー / USBオーディオインターフェース
Model 12
定評のあるTASCAMマルチトラックレコーダー機能を内蔵し、USBオーディオ/MIDIインターフェース、DAWコントロール機能に加えて、ポッドキャスト番組制作に便利なミックスマイナス機能やスマートホン経由でトーク番組への参加を可能にするスマートホン入力など、ユニークな機能を搭載。

16トラックライブレコーディングミキサー / USBオーディオインターフェース
Model 16
ラックマウント可能なコンパクトなボディを実現し、アナログサウンドの暖かさとデジタルワークフローの機能を搭載したしたハイブリッドミキサーです。小規模のライブパフォーマンスやレコーディング、リハーサルスタジオなど様々なシチュエーションに適しています。マルチトラックレコーダーおよびUSBオーディオインターフェースとして機能するほか、Bluetooth®機器のワイヤレス再生も可能です。

24トラックレコーディングミキサー / USBオーディオインターフェース
Model 24
24トラックデジタルマルチトラックレコーダーおよび24チャンネルUSBオーディオインターフェースの機能を備えた、22チャンネルアナログミキサーです。ステージからスタジオまで、Model 24によって音楽制作の可能性がさらに広がります。

24トラック レコーディング&ライブミキサー / USBオーディオインターフェース
Model 2400
22チャンネル入力、24トラック録音。ホームレコーディングからスタジオやライブハウス等の小規模なPA/SRシステムまで対応するModelシリーズフラッグシップモデル。

24入出力オーディオインターフェース&マルチトラックレコーダー
Studio Bridge
アナログとデジタル機器をシームレスに繋ぐレコーディングソリューションです。アナログの質感はそのままに、内蔵の24マルチトラックレコーダーやDAWへの録音が可能。また、マルチトラック音源を『Studio Bridge』からアナログコンソールに立ち上げミックスすることもできます。自宅のレコーディングスタジオでもライブレコーディング環境でも、『Studio Bridge』は様々な録音のニーズに対応し、アナログサウンドの質感を活かした音楽制作を可能にします。
映画『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』

『ボヘミアン・ラプソディ』の 20 世紀スタジオが贈る、「Born in the U.S.A.」の前夜、若き日のブルース・スプリングスティーンの物語。
1982 年。キャリアの岐路に立つブルース・スプリングスティーンは、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れていた。ロックスターとしての喧騒を離れ、彼が向かったのは、誰もいない荒野のような〈どこでもない場所〉。4トラックのレコーダー一台、手元にあるのは曲になりかけた断片だけ。恋人との時間、幼き日の母との思い出、そして父との確執に苛まれながら、彼は静かに魂を刻み始める。その時、彼に何が起こっていたのか——。
伝説の名盤「ネブラスカ」、その創作の舞台裏と心の旅を「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミー・アレン・ホワイトが、言葉少なに、しかし圧倒的な存在感で体現する。監督は『クレイジー・ハート』(アカデミー賞®受賞)で音楽映画の真髄を見事に描いたスコット・クーパー。観る者の心を掴んで離さない、乾いたアメリカの風景と、テープに刻まれた声と、救いを求める祈り。あの夜、何が生まれ、何が壊れたのか——。ロックの英雄がすべてを削ぎ落とし、ありのままの自分に向き合った時代を、今を生きる私たちが見つめ直す。