インタビュー・レビュー
ミュージシャン・村田千紘さん 「アルバムの制作開始のプリプロ用に導入」

トランペット奏者として活躍されている村田千紘さんには、『TASCAM TRACKPACK 2x2』と『DR-22WL』をお使いいただいています。特に『TASCAM TRACKPACK 2x2』はアルバムの制作開始にあたってプリプロ用にご導入頂きました。どのようにプリプロでお使いいただいたのかインタビューをさせて頂きました。

低域がしっかりあって、温かい音で録れる

TEAC:
本日はよろしくお願いします。まず、ニューアルバムのプリプロでお使いになったと伺ったのですが、TASCAM TRACKPACK 2x2はいかがでしたでしょうか。
村田さん
(以下敬称略):
実はプリプロを始める頃に、イベントでイタリアのフィレンツェに行かないといけなくて。で、ホームセンターで買ったクーラーボックスにTASCAM TRACKPACK 2x2を入れたらぴったりだったので、クーラーボックスに入れてイタリアに持っていきました。
TEAC:
ということは今回のアルバムの楽曲はイタリアで作ったということでしょうか?
村田:
そうなんです。MacのGarage Band使ってホテルで思いついたら録音して、という感じで。イタリアの空気が乾燥していたのもあって、持って行ったマイクで録ったらすごいいい音で録れたんです。
TEAC:
ホテルに怒られませんでした?
村田:
怒られませんでしたね~。やっぱり音楽には寛容なのかなっていうのと、泊まったホテルは私が参加したイベントの参加者ばっかりだったので、他の部屋も同じような感じでしたね~。「あ、あの人練習してる!」みたいな。
TEAC:
イタリアで録音したらいい音だったというのが非常に興味深いんですが、マイクはどのマイクで録音されたんでしょうか?
村田:
これですよ、このついてたマイク。スタンドもついてたので、ホテルのデスクに置けるじゃないですか。置いてみたらちょうどいい高さで。
TEAC:
セットになっているTM-80ですね。 ヘッドホンもTH-02ですか?
村田:
そうです~!ほんとちょうどいいセットで。
TEAC:
それは良かったです。ではイタリアのホテルのデスクで曲を作って録音していた、ということですね。
村田:
はい。あ、それと練習にも使いましたよ!Garage Bandに曲を貼って、それに合わせて吹いて、このマイク(TM-80)で録ってたんですけど、そうするとタイミングのずれとかピッチのずれとかよくわかるんです。ヘッドホンで集中して聞きながら、曲に入っているサックスにピッチを合わせて吹いて、録音して、聞くんです。今回のアルバムではテナー(テナーサックス)と一緒の曲もあったので、合わせる練習をしました。すっごいいい練習になりましたよ!
TEAC:
以前からGarage Bandとオーディオインターフェースをお使いだったんでしょうか?
村田:
Garage Bandはちょっと使ってました。インターフェースは使ってなくて、パソコンの内蔵マイクでやってましたね~。
TEAC:
US-2x2はすぐに使えましたか?
村田:
あ、はい、すぐ使えました~!パソコンにつないでGarage Bandで入力を選んで、、、っていう感じで、説明書もなしで何も考えずに操作してたら音でるようになりましたね。怪しいとこ全部押したら音出た!みたいな、、、。機械そんな得意な方じゃないんですけど、大丈夫でした。
TEAC:
音はどうでしたか?
村田:
トランペットってペラペラな音になったり、潰れた感じの音になることが多いんですよ。でもそういうのもなくて、細かい音も綺麗に録れました。低域がしっかりあって、温かい音で録れますね。
TEAC:
ホテルのデスクですよね?どのように設置したんでしょうか?
村田:
録音とか詳しくないんでよくわからないんですけど、壁とか鏡向きでやったら音がすごく跳ね返るのかな~と思ってデスクの角に置きました。広いところに向かって吹いた方が気持ちよく吹けるし。やっぱり気持ちよく吹けないといい音でないんですよ。
TEAC:
すごいですね、反射を考えることは録音テクニックとしては高度ですよ。マイクのセッティングとしては正しいです、その置き方。気に入って頂ける音で録れたようで、嬉しいです。
村田さん:
実はトランペットってスタジオで録ってもペラペラな音の時が多いんですよ。それは私だけじゃなくて、他の人の音もそうなんです。生音と全然違うっていうか。ブラスセクションだったらいいのかもしれないけど、ソロの時は違うんです。アメリカの音源とか聞いてるとトランペットソロってほんとあったかい音の音源が多くて、なんで違うんだろう~ってずっと思ってたんです。でも、これで録ったらかなりイメージに近い音でびっくりしました!マイクとかインターフェースってやっぱり大事ですね!

オーディオインターフェースは持ってた方がいい!

TEAC:
トランペットソロの楽曲って、どういう手順で作っていくんでしょうか?
村田さん:
テーマみたいな短いフレーズを思いついたら録音しておいて、暇な時に聞いて色々考えて、足していく感じです。アイディアを録る時はこっちのレコーダー(DR-22WL)も使ってます。コードから作る時もありますけど、ほとんどメロディーが先ですね~。
TEAC:
DR-22WLで録音した音をパソコンに移して、曲を仕上げていく感じでしょうか。
村田さん:
パソコンに移すのはライブの音源くらいで、アイディアは移してないです。アイディアとして録った音は、もう他人に聞かせられるようなものじゃなくて、パソコンに移すのすら恥ずかしいです(笑)。フレーズを覚えてマイクとUS-2x2とGarage Bandで録りなおす感じです。
TEAC:
DR-22WLもライブ、曲作りとお役に立てているようで嬉しいです。ちなみに村田さんはどんなトランペットをお使いなんでしょうか?
村田さん:
メインのトランペットはXOっていうメーカーのトランペットで、ライトウェイトにしてもらったモデルです。鍛えてはいるんですけど、やっぱりずっと持ってると長いステージとか疲れるんですよ。スポーツって男女別じゃないですか。でも音楽は男女別じゃないので、ズルい!と思って軽くしてもらいました(笑)。
TEAC:
軽くするって、薄くするんでしょうか?
村田さん:
そうです、薄くしますね。音も変わって、明るくなります。
TEAC:
全部で何本くらいお持ちですか?
村田さん:
トランペットは全部で3本もってます。あとフリューゲルホルンもあります。私は欲しい楽器出てきたら微妙なのは手放してしまうので、持ち物少ない方だとは思いますよ。あ、でも今回自分で録音してみて、オーディオインターフェースは持ってた方がいいな~って思いました。
TEAC:
それはどういった理由でしょうか?
村田さん:
録音するだけの道具だったら借りればいいな~って思ってたんです、年に何回もレコーディングしないので。でも、録音することが日頃の練習になるっていうことが今回わかったので、絶対持ってる方がいいって思いました!レコーディングの練習にもなるし、リズムの練習にもなるし。慣れって怖いので、変な音に慣れちゃう前にちゃんと録った、いい音を覚えた方がいいと思います。
TEAC:
客観的に聞けますしね。
村田さん:
そうですよ。絶対買った方がいいです!
TEAC:
ナイスなコメント、ありがとうございます。今日は貴重なお話をありがとうございました。

村田さんにはこのほか、ライブ用のマイクとしてbeyerdynamicのTG I52dをお使い頂いています。

プロフィール

村田 千紘さん

トランペット奏者。1986年11月、東京都生まれ。幼少よりピアノを習う。中学より吹奏楽部に所属し、トランペットを始める。早稲田大学に入学し、同大学の音楽サークルで活動。卒業後、トランペットを牧原正洋に師事し、自身の音楽活動を開始する。JAZZ理論を土岐英史氏に師事。現在は都内のライブハウスにてトリオ、セッションにて活動中。

オフィシャルサイト:http://genplanning.co.jp/

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