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TASCAM Soicview 24使用事例~ST 2110-30による音声伝送およびミックス

1万人の第九 EXPO2025の配信で使用

1万人の第九

1万人の第九 EXPO 2025

1万人の第九

毎日放送様が毎年12月に開催されている「1万人の第九」は、ベートーヴェン第9交響曲・第4楽章を1万人で合唱する一大イベントです。これを「大阪・関西万博 EXPO 2025」に合わせて、万博会場でも開催することとなりました。
万博会場と毎日放送様本社との間は、NTT社IWONネットワークを使用して、SMPTE ST 2110による映像・音声伝送を行うこととなり、毎日放送様よりお声がけをいただき、『TASCAM Sonicview 24』をSMPTE ST 2110システムで使用していただくこととなりました。
SMPTE ST 2110の運用における課題を解決するために、映像や音声の伝送、冗長化など数々のテストを重ね、本番にのぞみました。
万博会場のマイクなどの音声をOTARI社LIGHTWINDERシステム(LWB-64)に接続し、MADIにてDirectOut Technologies社PRODIGY.MPに入力しSMPTE ST 2110-30信号に変換され、IP伝送にて毎日放送本社まで送られます。『TASCAM Sonicview 24』は毎日放送本社テレビサブに設置され、SMPTE ST 2110-30信号を受信、配信用音声のミックスをそのまま『TASCAM Sonicview 24』で行いました。
「1万人の第九 EXPO2025」は4月13日に開催され、指揮者、1万人のコーラス、ソリスト、オーケストラというスケールの大きなイベントとなりました。第九の合唱と演奏が万博会場に響き渡り、万博の初日を飾りました。

音声システムイメージ図

音声システムイメージ図

TASCAM Sonicviewについて

Sonicviewは、TASCAMが開発したデジタルミキサーです。 高性能マイクプリアンプ、96kHz/54bit floatの内部処理、32bit ADCが高い分解能と高音質を実現。複数のカラーディスプレーによる直観的な操作が可能です。Dante入出力、USBオーディオインターフェースを標準装備し、AES/EBUやMADIにもオプションカードで対応します。16フェーダーの『TASCAM Sonicview 16』と、24フェーダーの『TASCAM Sonicview 24』の2モデルをラインナップ。2022年3月の販売開始以来、『TASCAM Sonicview 16』と『TASCAM Sonicview 24』合わせて国内だけで500台以上を既に納入しています。

SMPTE ST 2110への取り組み

近年、放送局のシステムにおいてはIPシステムの導入が進み、SMPTE ST 2110の運用が本格化することを踏まえて、SonicviewのオプションとしてSMPTE ST 2110カード『IF-ST2110』を開発しました。SMPTE ST 2110-30/31およびAES67に準拠した64ch入力/64ch出力(48kHz)が可能です。SMPTE ST 2022-7(冗長化)やAMWA NMOS IS-04(ネットワーク機器の発見、登録)、AMWA NMOS IS-05(制御)にも対応。SMPTE ST 2110システムのテレビスタジオへの導入が既に始まっています。

 


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