TEAC:どのような使い方をされていますか?
ハルカ:もともとずっとデモ制作でやりたかったことがあって、バンドの音を一発で録音したかったんです。そのうえでM-164UFを知って、「あ、これピッタリだな」って。メンバーにマイキングして、M-164UFに入れてパソコンに送って録音してます。
TEAC:どこで録音されているんですか?
ハルカ:リハスタですね。ノートパソコンを一緒に持っていって、マイキングして、録音してます。
TEAC:デモ制作で一発の方がいいと思ったことについて、何かきっかけはあったんでしょうか。
ハルカ:ずっとデモは自宅で作って、メンバーに聞かせて、リハスタのマイクで録って、というのを繰り返していたんですけど、やっぱりグルーブが大事なバンドなんで、リハスタで録音したものと最初のデモが全く違うものになっちゃって。リハスタマイクの録音だとメンバーの音も良く聞こえなくて、結局あんまり参考にならなかったんですよ。
TEAC:それで現在はM-164UFを使って一発マルチ録りをしているということですね。
ハルカ:そうなんです。録ってみて、リハスタで聞いて、また録って。細かい音の置き所とかも確認できるんで、スムーズに曲が仕上がっていくんですよ。
TEAC:何チャンネルくらいでパソコンに録ってるんですか?
ハルカ:だいたい7チャンネルか、それより少し多いかくらいですね。ドラムをマルチで録って、他のパートはマイクでモノラルで、みたいな。僕の中でドラムって結構重要で、いつも3点以上は録ってます。タムの多い曲はタム足したり。チャンネル多いので余裕がありますね。
TEAC:これまでやりかたったスタイルの楽曲制作ができるようになったということで、嬉しい限りです。
ハルカ:これまで色々機材は好きなので探していたんですが、ステレオでパソコンに送れるミキサーはあってもマルチで送れて個人で買えるミキサーはなかなか見つからなかったので、ほんと、M-164UFはピッタリでした。
TEAC:打ち込みの音源に重ねるようなことはあまりしないんでしょうか?
ハルカ:うちのドラム、もともと打ち込みとか全然やんないんで、ドラムはまず録っちゃいますね。その方が早くて。(笑)
TEAC:レコーディング、って感じでもないんですね。
ハルカ:そうですね、もう練習で欠かせない機材になってます。
TEAC:音はどうですか?
ハルカ:僕は結構好きな音です。特に他の機材と比べた訳ではないんですけど、録ってて違和感ないというか。高域がきつい訳でもなくて、でも音の輪郭がはっきりしていて、音が作りやすいです。イコライザーの効きもいいし、あと、わかりやすいですね。
TEAC:イコライザーは録る時に使っているんでしょうか?
ハルカ:そうですね、あくまでもCD制作用の録音じゃないんで、DAWで後から音を作るとかする必要はなくて、録りの時にイコライザーいじって音作っちゃってます。パソコンでやるよりも早いし簡単なので。
TEAC:基本的にはアナログミキサーなので、確かに使いやすいというところはあると思います。
ハルカ:僕説明書とか見ない人なんですけど、だいたいこうかな~ってやればその通りになるんで。やっぱり機材って、自分のやりたいことに対してきちんと反応してくれるかって結構大事だと思うんですよ。M-164UFの1番いいところはそこかな~って思ってます。あ、あとメーターが好きです。(笑)
TEAC:ミュージシャンはメーター好きですからね。(笑)
ハルカ:初めて録った時に、「あ、メーターふれてる~」って。わかりやすいし、カッコいいですよね。
TEAC:まだ説明書は見てないですか?
ハルカ:見てないです。(笑)他にいろいろ便利な機能とかあるとは思うんですけど、見ないまま十分使えちゃってます。あ、あと、勉強にも使ってます。
TEAC:勉強?(笑)
ハルカ:僕は機械担当なんで違いますけど、バンドマンって、全然こういう機材のこと知らなくて。ライブでPAの人に「こういう音にしてほしい」とか伝えることもできないんです。なので、メンバーみんなで自分の音入れながらM-164UFをいじって、「こうなるんだ~」とか、「こうすればいいんだ~」とか言ってます。
TEAC:どう言えばPAさんに伝わるか勉強してるんですね。
ハルカ:結構伝わるようになりましたよ。(苦笑)メンバー全員で毎回マルチ録音することで楽曲の仕上がりもよくなって、音響機器の知識もついてきて、とても役に立っています。
TEAC:お役に立てているようで、非常に嬉しく思います。今日はありがとうございました。
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