tascam logo

かをる★さん 「内蔵マイクの音が良くて、マイク買わなくてもいいんじゃない?って心配しちゃいます。」

「昔MiNiSTUDIOがあったら良かった!これは革命!」

TEACブランドからもオリジナルポータブルアンプを発売し、インターネット動画配信を積極的に活用した活動をされているソロミュージシャン「かをる★さん」は、ご自身の放送でMiNiSTUDIOをお使いになっています。放送をする人の視点でMiNiSTUDIOのどこが良いのかインタビューにお答え頂きました。また、どのような機能をよくお使いなのかもお伺いしました。

内蔵マイクの音が良くて、マイク買わなくてもいいんじゃない?って心配しちゃいます。

ティアック:いつもありがとうございます。弊社のイベントでは色々とお手伝い頂いていますが、MiNiSTUDIOはどのタイミングでご存知になったんでしょうか?

かをる★さん(以下敬称略):ニコニコ超会議と同じ日にヘッドホンのイベントがあって、そこのお手伝いをしていたんですけど、そこでティアックさんの人から聞きました。で、多摩の本社で体験会をやるって聞いたので、「生放送してみたいです!」っていう感じで。それで、体験会で初めて実物を見たんですけど、「かをる★さんなら見れば使い方わかると思います」って説明されて。(笑)

ティアック:アバウトで申し訳ありません。(苦笑)

かをる★:まぁ私も「ああ~なるほど~こういう感じか~」って。生放送しながらリスナーさんも見ている中で、「あ~ここで音変わるんだね~」みたいな感じで放送しながら、使い方覚えました。

ティアック:MiNiSTUDIOって2種類あるんですが、どちらがお好みでしたか?

かをる★:私の使い方だと、やっぱり大きい方(CREATOR)がいいです。あ、でも小さい方(PERSONAL)ってマイクがついてるじゃないですか?そのマイクの性能が思った以上に良くて。

ティアック:それは嬉しいです!あのマイクは開発終盤ですごくチューニングしたんですよ。TASCAMだとハンディレコーダーは当然マイクのチューニングをするんですけど、MiNiSTUDIO PERSONALも例外ではなくて。用途を考えて、いい感じに声が録れるようにチューニングしてあります。

かをる★:これって、ゲーム配信とかそういう用途なのかなと思っていて。そういう喋り専用みたいな設計かと思っていたんです。音楽用に使ったらノイズとか気になっちゃうんじゃないかなって。でも、使ってみたらノイズも全然ないし、感度がすごい良くて。遠い音じゃなくて、すごく近い音。近くで聞いているようなアタック感ていうか。

ティアック:その時の配信でも使われたんでしょうか?

かをる★:はい!放送していて、ここ(机の遠くの方)に置いていたんですけど、番組を見ていた人が遠い感じが全然しないってコメントしてました。「これ(MiNiSTUDIO)で本当に拾ってるの?」って言ってて。マイクの性能がすごいいい!って言ってましたね。リバーブかけた時も綺麗に響くし、このマイクで気にせずに歌えます。私は声と歌だけですけど、ギターの弾き語りもいけるんじゃないかなって。マイク買わなくて良くなっちゃうんじゃない?って心配しちゃいますね。(笑)

コメント読みながら同時にリバーブ調整できるのが、MiNiSTUDIOのいいところ

ティアック:かをる★さんご自身にはCREATORの方が向いている、という理由はどの辺にあるのでしょうか?

かをる★:マイクをちゃんと繋いで家で歌を録ったりするので、やっぱりCREATORかなと。歌ってみたを録ろう!とか思うと、音もいいじゃないですか、CREATORの方が。あとは、ポン出し。あ、でもポン出しはどっちにもありますね。(苦笑)

ティアック:CREATORの方はマイクプリアンプがHDDAというグレードの高いものになっているからだと思います。ポン出しはお気に入りですか?

かをる★:私毎週月曜日に定期でツイキャスをやってるんですよ。そこで、放送開始のツイートが100リツイートを超えると、抽選でプレゼントをあげるっていう企画をやっていて。それの抽選の時にドラムロールを再生するんですけど、今まではいちいちパソコンのiTunesとかで再生していて。「カチッ!」ってマウスの音聞こえちゃう!みたいな。(笑)

ティアック:ドラムロールが出る前に「カチッ!」と聞こえるわけですね。(笑)

かをる★:結構シュールな感じです。(笑)放送している時って、すごくたくさん画面を開いているんです。カラオケ画面、配信画面、ツイッター、抽選用のランダムな数を出すアプリ、それに抽選で当たった人のツイートを全員分表示して、さらに音楽を再生する画面、みたいな。

ティアック:もう5枚とか、6枚とか、そういう画面の数なんですね。

かをる★:そうなんですよ。そうなってると、画面の切替がうまくいかないと、音が絶妙のタイミングで鳴らせないんです。それが、ポン出し機能使うと、最初に仕込んでおけば、ここ(PONキーを叩きながら)を押すだけでできて。ページの数が1枚減るんです。流し切り(押してそのまま放置)もできるし。

ティアック:この番組だと何の音をアサインしているんですか?アサインは簡単でしたか?

かをる★:「ドラムロール」と、「当選です!」みたいな鐘の音を仕込んでます。アサインは、もう普通にいつも使っていた音源をソフト(Settings Panel)に持ってきて、ポンポン~と。簡単でした。

ティアック:他にMiNiSTUDIOで良いところはありましたか?

かをる★:1回準備しちゃえば、ほとんどパソコンのソフト(Settings Panel)はさわらなくていいんです。例えば、MiNiSTUDIOじゃなくても、ソフトでリバーブをかけることはできるんですけど、やっぱりパソコンでやるとリアルタイム性に欠けるんです。歌い終わったら、歌に合わせてリバーブを下げるとか、ソフトでやると結構難しいんです。マウスの音入っちゃうし。(苦笑)

ティアック:マウスの音が入るのが、嫌いなんですね。

かをる★:放送に入っちゃうんですよ。「あ!今リバーブ切ったな!」みたいな音が。(笑)そういうのが、MiNiSTUDIO使えばなくなるし、簡単。ほんと、画面切り替えたり、リバーブかけたり、マイクの音量変えたり、そういうのがつまみで感覚的にできるんで、放送初心者の人にはすごくいいと思いますね。

ティアック:画面の切替は、本当に大変そうですね。

かをる★:放送中って、色々な事が同時進行するんですよ。ニコ生だとコメントも読むから、コメントビューワー立ち上げて、また1枚増えちゃうし。コメントを読みながらつまみをいじるのはできるけど、コメント読みながら違う画面でエフェクトかけるとかは、同時にできないです。

ティアック:コメントがニコ生の醍醐味ですから、やめられないですからね。(苦笑)

かをる★:生放送を始めた頃でも同じことはできたんですけど、こんなに直感的にはできなかったし、もっと勉強しないとできなかったし。昔は最高にわかりにくいセッティングでやってて。そういう意味で、昔を知ってる人にとって、MiNiSTUDIOは革命だと思います!

ニコ生は、音が別物。音の粒子の細かさとか、全然違う!

ティアック:生放送を始めてどのくらいになるのでしょうか?

かをる★:5、6年くらいになりますね。昔は本当に手さぐりで。ニコ生はじめて最初は、Skypeマイクみたいのをパソコンにグサって差して、やってましたね。そのうちライブでも使いたかったんでダイナミックマイク買って。歌のデモとかも録ってたんで、安くてもコンデンサーマイクがいいなと思ってコンデンサーマイク買って、みたいな。

ティアック:番組を観てくれる人は、機材変えると気が付いてくれるものなんでしょうか?

かをる★:ニコ生は特にご自分でも放送やってる人が多いので、リアクションも多いですね。コミュニティのプロフィールに機材をズラズラズラーって書いてある人も多いので、他の人の機材を気にしている人はすごい多いと思います。

ティアック:色々なプラットフォームで配信をされているかと思うのですが、それぞれ使い分けみたいのはあるんでしょうか?

かをる★:最近はツイキャスが多いんですけど、音質とか画質は格段にニコ生の方がいいです。私、ツイキャスでも高画質配信っていう設定でやってるんですけど、それでも全然ニコ生の方がいい。全く別物。ツイキャスはモノラルになっちゃうし、音の粒子の細かさとか、全然違う!ニコ生はステレオだし、リバーブの感じとか、全然違います。

ティアック:ということは、歌とか音楽系やるなら、ニコ生がお勧めですか?

かをる★:ニコ生の方が音は本当にいいです!ツイキャスのお客さんで、私がニコ生やってるの知らない人がニコ生見に来ると、ビックリするんです、みんな。「音、めっちゃいいね!」みたいな。スマホでやっちゃうと通信環境にも左右されますけど、パソコンで見る人には、わかると思います。でもツイキャスはお手軽なところがそれはそれで良くて、気軽にツイキャスで配信して、ニコ生で高音質、高画質番組みたいな感じですね。

ティアック:これから挑戦したい活動は何かありますか?

かをる★:色々試したいなとは思っているんですけど、今はiXZ使って、nanaで色々なマイクを使ってみるっていうのをやってます。楽器を使った放送でも演奏は上手だけど音はよくない、っていうう人も多くて。色々やってみたのを、放送でみんなに紹介できたらいいかなって思います。あと最近はLINE LIVEも一般開放されたんで、やろうかなとは思っていて。でも他の配信でスケジュールが詰まってて、忙しくて。(苦笑)

ティアック:nanaに関してはTASCAMの方でもいい音で楽しむセミナーなどをやっているので、一緒にできるといいですね。

かをる★:是非!あとひとつお願いがあるんですけど、ここ(ティアック本社オーディオルーム)で私のCD聞いてもいいですか?

ティアック:どうぞどうぞ。(笑)では、インタビューはここまでということで。今日はありがとうございました。

その後かをる★さんはオーディオルームに設置されたESOTERICのシステムでCDを試聴され、その的確なコメントは、スタッフを唸らせました。ヘッドホンマニアとしても名高いかをるさんの今後の活動に、ご期待ください。

 

プロフィール

DP-24SD

かをる★さん

今話題のインターネット動画配信サービス、ツイキャスでの活動を中心に、都内・関西にてライブも積極的に行っているソロアーティスト。自宅からインターネットを通して歌を配信するスタイルは多くの支持を集め、その生放送の様子は現在、ツイキャス試聴アプリのサンプル画像にも使われている。

2015年7月27日から1週間、山手線渋谷駅ホームでツイキャスの等身大ポスターに掲載され、話題になった。

また、自身のヘッドフォン好きが高じてドイツのbeyerdynamicとコラボレーションし オリジナルヘッドフォンを発売、大きな反響を呼び2015年春のヘッドフォン祭にて ヘッドフォン祭アワード・プロデュース企画部門、銀賞を受賞。2016年にはTEAC株式会社より、かをる★オリジナルのポータブルアンプを発売。

オリジナル曲はハイレゾでも配信しており、e-onkyoのランキングで3曲が連続1位を獲得している。

公式ホームページ http://kaworu-official.com/

SHARE

特設サイト