origami PRODUCTIONSの所属アーティストの録音だけでなく、様々なアーティストのレコーディングでも使用されているbig turtle STUDIOSで現在、KLOTZケーブルを使って頂いています。ハウスエンジニアのyasu2000さんと藤城真人さんにKLOTZケーブルについてインタビューしました。
ティアック:KLOTZケーブルを使ってみた感想をお聞かせください。
yasu2000:ノイズが少なくて音が太く録れますね。情報量が多いので、ほとんどドラムのレコーディングで使っています。ドラムを録る時はだいたい10本から11本ぐらいマイクケーブルが必要なんですけど、そのうちの8本くらいはKLOTZですね。あと、最後に2ミックスをアナログに通してミックスするときも、KLOTZケーブルを使用しています。以前まで使用していたケーブルからKLOTZに変えたとき、やっぱりだいぶ違うんですよね、奥行き感も出るし。そういう意味で、かなり重宝しています。
ティアック:ドラムの録音で使ってるんですね。アンプの録音とかは?
yasu2000:アンプの録音でも使用しています。というか、ほとんどの録音に使用しています(笑)。ボーカルもTITANIUMで録音してます。直接引っ張っている回線も使用しますが、れ以外はKLOTZケーブルを使っています。
ティアック:けっこう抜き差し(ケーブルの差し替え)とかされてるんですか?レコーディングによって設定を変えるとか。
yasu2000:もうほとんどこのKLOTZのTITANIUMと、5メートルのM5を使用しているのですが、音痩せしなくて気にいっています。3mのTITANIUMを使用するのは、優先的にキック、スネア、トップですね。
藤城:中低域らへんに厚みが出るのかなという気がして、以前まで使っていたケーブルよりも中を通っている信号の密度が高いなと感じました。
ティアック:実際にこのスタジオで、KLOTZを使用して録音され、世に出た音源は何かありますでしょうか?
yasu2000:2016年以降全部KLOTZを使用しています。まず最初にこれをオーダーして活躍したのが、さかいゆうさんの「Drowning」ですね。ミックスのとき、マスターをアナログに通す際に使用しました。それ以降でいうとあいみょんさん、Aun beatzさんなどなど。
ティアック:沢山ありますね(笑)
yasu2000:TVドラマ「僕たちがやりました」の劇判にも使ったし、SALUさんのラップ録りとか、藤原さくらさんとか、かなりあります。
ティアック:マイクなど、機材との相性などは感じられましたか?
yasu2000:そうですね。太く録れるので、どれもこのケーブルを通して録りたいっていう感じですよね。もう今まで使っていたケーブルには戻れない(笑)。
ティアック:そう言って頂けて嬉しいです。
yasu2000:あと、曲がりやすいというか、太さがちょうど良くて巻きやすいのが良いですね。太い分、ごちゃごちゃになってても、ねじれが少ないというか。なので、たぶん断線が少ないんじゃないかという気がします。だから長持ちしそうですよね。
ティアック:そうですね、これは長持ちします。
yasu2000:別のブランドのケーブルは固くて曲げにくいものもあるじゃないですか。細いケーブルだと、中でちょっと接触が悪くなったりとかするんですけど、KLOTZは長持ちしそうだし、めちゃくちゃ良いですね。
ティアック:TITANIUMは永年保証なんですよ。
藤城:すごいですね、永年保証なんて!言い換えるとずっと持ち続ける自信があるということですね。
ティアック:そういうことです。ありがとうございました。
プロフィール
yasu2000
1999年、DJとして単身渡米。N.Y.のライブハウス CBGB にて一流ジャズミュージシャン達と MPC で共演。また、N.Y.で HIPHOP制作チームを結成、HOT97 でも活躍する HIPHOPレジェンド DJ RED ALERT やHARLEM KATZ と共にフロアを沸かす。US滞在中、DJとして活躍する傍らエンジニアリングに興味を持ち、レコーディング技術を学ぶためエンジニア、レコーディング学校 I.A.R. (Institute of Audio Reserch) に入学。卒業後、ブルックリンの Bushwick Studio に2年間在籍し ROCK / R&B / HIPHOP など数々のアーティストとのセッションを重ねエンジニアスキルに磨きをかける。2005年に帰国後、origami PRODUCTIONS のハウスエンジニアを勤める。
藤城 真人
茨城県つくば市出身。1991年生まれ。早稲田大学の名物サークル “中南米研究会” で南米音楽の魅力に取り憑かれ、その独自のリズムを探求すべくドラムに没頭。その後「音色の果たす役割の大きさ」に興味を持ち様々なジャンルのエンジニアリングを学び始める。大学卒業後、ライブPAやダブ、レコーディングエンジニアとして周囲のバンドと活動をともにしていく中、origami PRODUCTIONSに出会う。これまでレコーディング、ミックスエンジニアとして、尾崎裕哉、Softly、Fontana Folle、mabanua、Shingo Suzuki、関口シンゴ、Kan Sano、Michael Kaneko、Hiro-a-keyや、関西テレビ『僕たちがやりました』(劇伴)、J-WAVE Jingle、Pioneer、PanasonicといったCM作品に参加。また、Chara、MC リベラルa.k.a岩間俊樹、ヨースケコースケ、などのライブPAとしても活動。