TASCAM TRACKPACK 4x4
レコーディングパッケージ
『TASCAM TRACKPACK 4x4』は、マルチマイク録音に対応したオーディオインターフェースと、2本のコンデンサーマイク、2個のヘッドホンをセットにすることで手軽に臨場感あふれるマルチマイク録音を実現できる環境を提供します。
この製品は生産完了になりました。
マルチマイク録音はアコースティック楽器のサウンドをクリアに収音できる
アコースティックギター、ピアノ、ドラム、管楽器、弦楽器。
これらアコースティック楽器は高いクオリティのレコーディングをすることで、楽曲の完成度や臨場感を飛躍的に向上させます。
特にステレオ録音やマルチマイク録音といった複数のマイクでレコーディングするテクニックを用いれば、アコースティック楽器の存在感をより高めることができます。
楽器ごとに最適なレコーディング環境を構築
お気に入りのアコースティックギターを、2本のコンデンサーマイクでマルチマイクレコーディング。
ハーモニーが美しいギターデュオは、ライン入力とマイクを併用した4チャンネルレコーディング。
ピアノ弾き語りでは、ピアノとボーカルにそれぞれ1本のコンデンサーマイクを立ててマルチマイクレコーディング。
自慢のドラムセットをリハーサルスタジオに持ち込んで、ステレオレコーディング。
もちろん、セット以外のマイク(別売)を追加することで、更に本格的なレコーディングをお楽しみいただけます。
『TASCAM TRACKPACK 4x4』で本格的なマルチマイクレコーディングを!
2本の本格的なコンデンサーマイクと高音質オーディオインターフェースがセットになったスターターパッケージ『TASCAM TRACKPACK 4x4』で、アコースティック楽器の魅力をクリアに捉える、本格的なマルチマイク録音の世界を体験してください。
TM-80を3本使用し、オンマイク×2 + オフマイク×1の3トラック、ギターは2回録音しており合計6トラック使われています。マイク入力が4系統あるUS-4x4ならではの録音方法となっています。 尚、ミキシングはSONAR Platinumを使っています。
Guitar: Gibson J-45
Guitar&Vocal: Masakazu Murata (TRINOTE)
セットアップ動画
Windows
Mac
SONAR X3 LE
Live 9 Lite
レコーディング方法の紹介
No1: アコースティックギターのレコーディング
1本目のマイクは、ギターのサウンドホール付近に配置します。この設置はオンマイクと呼ばれています。ギターからは20cm程度離して設置し、マイクのダイヤフラム(振動版)はギターと並行にします。サウンドホールの中心は低域に問題が出ることがあるため、ブリッジの方向に5cm程度寄せます。
2本目は、1.5m程度離れ、高さ1.5m程度に設置します。このマイクはオフマイクと呼ばれています。ダイヤフラムはギターの方向に向けます。可能であれば他の演奏者にギターを演奏してもらい、最もギターの音が魅力的に感じる場所に設置しましょう。
マイクはUS-4x4のIN1とIN2に接続します。入力したら+48VスイッチをONにして、コンデンサーマイクにファントム電源を供給します。コンデンサーマイクはファントム電源が必要ですが、US-4x4はこれが供給できます。
DAWソフトウェアではトラックを2つ作成し、それぞれのマイクをそれぞれのトラックに録音します。録音レベルは、US-4x4のGAINノブで調節します。PEAK LEDが点灯しないように入力レベルを大きくしていきます。DAWソフトを録音待機状態にすれば、パソコン側でもレベルが確認できます。
設置が終了したら、録音テストを行いましょう。録音後の音を聞いてマイクの微調整をします。マイクを近づければ音が大きくダイナミックに、はっきりと、かつ低音が大きくになります。近づくと低音が大きくなる現象は、近接効果と呼ばれています。逆に遠ざければ音は小さくマイルドに、低音が弱くなります。
場所の調整が終了したら、録音しましょう。演奏者自身で録音する場合、演奏中は音を聞かなくても問題ありません。再生時のバランスは、オンマイクを中心にオフマイクの音量を足していくと、バランスがとりやすくなります。
マイクを追加することでさらに臨場感あふれるレコーディングができます。オンマイクを2本、オフマイクが2本といったマイクアレンジも可能です。ステレオ化(2本)することで、ステレオ感のある録音が実現できます。
No2: アコースティックギター 弾き語りのレコーディング
1本目のマイクは、ギターのみを録音した場合同様に、オンマイクで設置します。
2本目のマイクはボーカル用にします。椅子に座ってギターを構え、口の高さになるようにマイクを設置します。ギター同様に20cm程度離して設置します。可能であれば、ポップガードと呼ばれるボーカル録音用アクセサリー(市販品をご購入ください)を用いることをお勧めします。
注意すべき点はギターの音がボーカルのマイクに入らないようにすることで、これを軽減するにはマイクの向きを調整します。尚、マイクには指向性と呼ばれる、音がよく録れる向きがあります。ボーカル用マイクの向きを上向きにセッティングすることで、ボーカル用マイクに入るギターの音量、音質を変えることができ、ボーカルの音が扱いやすくなります。
マイクを追加する場合は、ボーカル用のマイクがお勧めです。TASCAM TRACKPACK 4x4に付属しているTM-80でベストなセッティングを行い、ボーカル用に異なるマイクを使用することで音に違いが出ますので、ボーカルがより際立つ結果が得られます。
No3: ピアノのレコーディング
ピアノを録音する場合は、基本的にステレオペアでマイクを使用します。左をIN1に、右をIN2に接続し、DAWソフトにおいてはひとつのトラックを作成しステレオ設定で録音すると良いでしょう。
グランドピアノの場合は蓋を開けて録音することが多くなります。音楽性にあわせて様々な方法がありますが、ここでは比較的近い距離で録音する方法をご紹介します。
蓋を開け、ピアノの外側にマイクを立てることで、蓋で反射した音を含めてピアノ全体の音を録ることができます。演奏者から見て右側(蓋が空いている側)に、左右マイクの間隔が20cm程度となるようにマイクを立てます。ピアノの淵からは20cm程度の距離を開けます。高さは蓋の高さの半分程度の高さに設置すると、反射を含めた音をうまく捉えることができます。この時、ピアノの構造上高音は左側のマイクに多く入るようになります。
この状態で入力レベル設定を行い、録音テストを行ってください。録音された音を確認し、マイク位置を調整します。アタック音を強くしたければより近くに、全体の響きを強調したければマイクを遠くに調整してください。また、ステレオ感(左右の広がり)を大きくしたい場合は、左右マイクの間隔をより広くします。
マイクを買い足す場合は、2本追加してオンマイクを追加すると良いでしょう。蓋の中に設置することでよりクリアなサウンドが得られます。ピアノは弦の下に反響版と呼ばれるパーツがありますので、この音をよく捉えられるようになります。
No4: ドラムのレコーディング
ドラムはスネアやバスドラム、シンバルなど複数の楽器の組み合わせで全体の音が構築されている楽器です。バスドラムやスネアだけでなく、全体の音をいかにバランスよく捉えるかがポイントになります。
ドラマーの頭上や、ドラムの上にステレオペアのマイクが設置されている写真がよく見受けられますが、これはマイク本数が多いマルチマイク録音の場合のセッティングです。ステレオ録音の場合は、ドラム上方にマイクを設置するとバスドラムの音が小さくなってしまいます。ステレオ録音の場合は、ドラマーの反対側にマイクを立てます。
マイクの間隔は20cm程度、高さはバスドラムの高さ程度に設置します。この時、左右マイクの中心とバスドラムの中心を合わせてしまうと、スネアが右寄りになり聞きにくくなりますので、写真のようにバスドラム、スネアが同一線上に並ぶ位置にマイクを設置します。この手法によって、ステレオ再生時にバスドラム、スネアともに左右の中心から再生され、聞きやすいサウンドが得られます。
この状態で入力レベル設定を行い、録音テストを行ってください。録音された音を確認し、マイク位置を調整します。バスドラムを強くしたい場合はより低く、小さくしたい場合は高く設置します。
マイクを買い足す場合は、ダイナミックマイクを2本追加してバスドラム、スネア用のマイクを追加します。ドラムサウンドに大きく影響するバスドラム、スネアをオンマイクで録音することで、よりタイトなドラムサウンドを録音できます。この場合は、ステレオマイクをドラム上方に移動して、シンバルなどの音がよく入るようにしましょう。
オーディオインターフェース US-4x4
ステレオヘッドホン TH-02
持ち運びに便利な折り畳み構造
密閉型、装着感の良いイヤーパッドとヘッドバンドで自宅でのモニタリングに最適
コンデンサーマイク TM-80
18mmアルミダイヤフラムを持つ単一指向性コンデンサーマイク
振動を吸収するサスペンション、卓上マイクスタンド、マイクケーブルを同梱
機能一覧
【US-4x4】
- 4基のUltra-HDDAマイクプリアンプ、4系統のXLRおよびTRS入力端子
- 4系統のTRSアナログ出力端子
- 2系統のヘッドホン出力
- ACアダプター付属
- EIN-125dBuを達成したUltra-HDDA(High Definition Discrete Architecture)マイクプリアンプ搭載
- 最大24bit/96kHzフォーマットのハイレゾ録音に対応
- WindowsおよびMacに対応
- USB2.0によるパソコンとの接続
- iPadなどのiOSデバイス接続に対応
- +48Vファントム電源の供給が可能
- ギターの直接入力に対応
- ダイナミックマイクの入力に対応した57dBの広さを誇る入力レベル仕様
- ゼロレイテンシー、遅れのないダイレクトモニタリング機能
- ハードな使用にも耐える堅牢なメタルジャケット
- デスクトップでの優れた操作性を提供するアングルドデザイン
- パワードモニターの接続に適したTRSアナログバランス出力端子
- 標準ホンジャックヘッドホン出力端子
- ライン出力とヘッドホン出力の音量を個別にコントロール可能
- MIDIキーボード等の接続ができるMIDI入出力端子
- セッティングパネル上で出力ソースを選択可能
- 入力音のダイレクトモニター方法をステレオ/モノから選択可能
- 入力未接続時のノイズを排除する入力ミュート機能
- USBオーディオコンプライアント2.0に対応
- DAWソフトウェアをバンドル(SONAR X3 LE、Cubase LE 8)
- 主要DAWの動作検証済(SONAR、ProTools、Cubase、Live、Studio One、Garage Band)
- RoHS対応製品
【TH-02】
- 密閉ダイナミック型ステレオヘッドホン
- 持ち運びに便利な折り畳み構造
- 90度回転可能なイヤーカップ
- 装着感の良いイヤーパッドおよびヘッドバンド
- ドライバー口径:50mm
- インピーダンス:32Ω
- 片出し3mストレートケーブル
- 6.3mm(1/4")ステレオ標準プラグアダプター付属
【TM-80】
- コンデンサー型マイクロホン
- カーディオイド (単一指向性)
- 18mmアルミニウムダイヤフラム
- 9V~48Vのファントム電源で動作
- XLRマイクケーブル付属
- サスペンション付属
- 卓上マイクスタンド付属
関連製品
仕様説明
US-4x4 |
US-4x4の仕様に関しましては、US-4x4製品ページをご覧ください。
US-4x4製品ページはこちら
TH-02 |
形式 | ダイナミック、密閉型 |
周波数特性 | 18Hz - 22,000Hz |
ドライバー口径 | 50mm |
感度(SPL) | 98dB +/-3dB |
インピーダンス | 32Ω |
許容入力 | 600mW |
ケーブル長 | 3m、ストレート |
プラグ | 3.5mm(1/8")ステレオミニプラグ 6.3mm(1/4")ステレオ標準プラグアダプター |
外形寸法 | 180 (W) × 240 (H) × 90 (D) mm |
質量 | 298g (ケーブルを含む) |
TM-80 |
形式 | コンデンサー |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20Hz - 20,000Hz |
出力インピーダンス | 200Ω +/-30% (at 1kHz) |
負荷インピーダンス | >1kΩ |
感度 | -38dB +/-2dB (0dB=1V/Pa at 1kHz) |
最大SPL | 136dB (at 1kHz=1% THD) |
S/N比 | 77dB |
コネクター | 3ピンXLRオス |
ファントム電源 | 9~48V |
外形寸法 | 48(W) × 165 (H) × 48 (D) mm |
質量 | 300g(本体のみ) |
付属品 | XLRマイクケーブル、サスペンション、卓上マイクスタンド付属 |
※仕様および外観は改善のため予告なく変更することがあります。
対応OS
Windows
Windows 11 2023 Update (Version 23H2) , Windows 10 2022 Update (Version 22H2) , Windows 11 2022 Update (Version 22H2) , Windows 11 (Version 21H2) , Windows 10 (November 2021 Update) , Windows 10 (May 2021 Update) , Windows 10 (October 2020 Update) , Windows 10 (May 2020 Update) , Windows 8.1 , Windows 8 , Windows 7Mac
macOS Sequoia New , macOS Sonoma , macOS Ventura , macOS Monterey , macOS Big Sur , macOS Catalina , macOS Mojave , macOS High Sierra (10.13) , macOS Sierra (10.12) , OS X El Capitan (10.11) , OS X Yosemite (10.10) , OS X Mavericks (10.9) , OS X Mountain Lion (10.8)iOS
iOS 18 New , iPadOS 18 New , iPadOS 17 , iOS 17 , iOS 16 , iPadOS 16 , iOS 15 , iPadOS 15 , iPadOS 14 , iOS 14 , iPadOS 13 , iOS 13 , iOS 12 , iOS 11 , iOS 10 , iOS 8 , iOS 7インフォメーション
最新のバージョン情報 | |
Windows用 Settings Panel | V4.00 |
Mac用 Settings Panel | V2.00 |
ファームウェア | V1.01 |
- Windows10 October Update(Ver.1809)にて発生していた、再生されない、ノイズが入るなどの不具合を修正しました。
製品に関するお知らせ
取扱説明書
リファレンスマニュアル V2.00 | 2017-11-10 | 2.6 MB |
---|---|---|
取扱説明書 | 2016-11-16 | 5.1 MB |
ドキュメント
リリースノート | 2020-02-19 | 8.5 KB |
---|---|---|
アップデートマニュアル | 2016-11-08 | 1.1 MB |
ファームウェア(本体)
V1.01 ファームウェア - OS X用 | 2014-12-03 | 2.6 MB |
---|---|---|
V1.01 ファームウェア - Windows用 | 2014-12-03 | 2.2 MB |
ソフトウェア
Settings Panel V4.00 for Windows (ドライバーを含む) | 2020-02-19 | 18.3 MB |
---|---|---|
Settings Panel V2.14 for Windows (ドライバーを含む) | 2019-12-04 | 24.7 MB |
Settings Panel V2.00 for Mac | 2016-11-09 | 11.7 MB |