DR-60DMKII
動画撮影用 4トラックオーディオフィールドレコーダー/ミキサー
『DR-60DMKII』は、DSLR(デジタル一眼レフカメラ)やビデオカメラの動画撮影時に使用することで、より高音質な動画撮影を可能にするミキサー統合型の4トラック リニアPCMレコーダーです。 TASCAMが長年培ってきたプロフェッショナル向けのオーディオレコーダー技術を投入し、高音質と動画撮影での利便性を両立しました。
メーカー希望小売価格 : オープンプライス
- 記録メディア : SDカード(64MB~2GB)、SDHCカード(4GB~32GB)
- チャンネル数 : 4チャンネル(ステレオ×2)
- 電源 : 単3形電池4本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)、パソコンからのUSBバスパワー、専用ACアダプター(TASCAM PS-P520U、別売)、専用外付けバッテリーパック(TASCAM BP-6AA、別売)
- 外形寸法 : 133(W)×93.2(H)×78(D)mm (上部アダプター取付状態)
- 質量 : 605g(電池を含む)、510g (電池を含まず)
- 最大同時録音トラック数:4トラック
- 録音フォーマット:16/24bit、44.1/48/96kHz (WAV/BWF)
- TASCAM独自の高音質HDDAマイクプリアンプ搭載
- +4dBuラインレベル/ファントム電源(24/48V)対応XLR/TRSインプット (1/L,2/R)
- プラグインパワーマイク、高出力マイク対応(3-4)
- DSLRカメラにDR-60DMKIIでミックスされた音声を出力できるCAMERA OUT(HIGH/LOW)端子
- DSLRカメラの音声をDR-60DMKII経由でモニターできるCAMERA IN端子
- 三脚取り付け穴(底面)とコインで着脱可能なカメラ設置用スクリューアタッチメント(天面)を装備
- DR-60DMKII x 1
- USBケーブル x 1
- 取扱説明書(保証書付き) x 1
撮影する対象に合わせた運用を可能にする4入力、4トラック同時録音
アンビエンスと話者ごとのマイク、2本のガンマイクとステレオマイクといった運用を可能にする4チャンネル仕様となっています。XLR/TRS入力が可能な1、2チャンネルは、入力・録音ともに2モノラルまたは1ステレオとして動作し、3-4はステレオ動作となっています。1、2チャンネルのリンク設定も可能です。
各モードについて MONO/DUAL MONO:演者一人の音声のみ録音する場合に最適です。 STEREO/DUAL STEREO:ステレオマイクで録音する場合に最適です。 4CH:演者二人+ステレオマイク、ガンマイク2本+アンビエンスステレオマイクといった用途に活用できる、収録に適したモードです。
それぞれDUALモードは、レベルの異なる録音を同時に行うモードで、過大入力によるクリッピングへのバックアップファイルを作成することができます。
4入力2出力のミキサーを内蔵、ミキサーのみの用途でも使用可能
ファントム電源に対応した2つのXLR入力、ステレオミニジャックによる入力の計4チャンネルをミキシングできるミキサー機能を内蔵。PANとレベルが調整できるほか、リミッター、3段階のローカットフィルター、マイク間の距離補正ができるディレイを搭載しています。加えて、MSデコード機能も搭載していますので、MSステレオマイクの使用も可能です。
高音質「HDDA(High Definition Discrete Architecture)マイクプリアンプ」搭載
マイク入力音声を受け増幅するマイクプリアンプは、録音される音声の音質に対して大きな影響力を持ちます。『DR-60DMKII』では、入念なパーツセレクトを実施したTASCAM独自のHDDAマイクプリアンプを搭載。音質にこだわった部品によって構成されるディスクリート構成の差動マイクアンプ回路で、等価入力雑音は-120dBu以上を誇ります。 アナログ信号をデジタル化するADコンバーターも、リニアPCM録音専用機DRシリーズ同等のCIRRUS LOGIC社製デバイスを搭載。高音質HDDA回路で増幅された音声を忠実にデジタル化します。
『DR-60DMKII』とカメラでの同時録音を可能にするCAMERA OUT端子
ミキシング後の音声をDSLRに出力する専用端子を装備。『DR-60DMKII』とカメラに同じ音声を録音することが可能です。DSLR側の音量に関する調整項目が少ないことを考慮し、出力ボリュームをダイヤルで調節できるようになっています。 加えて、DSLRの音声モニターを可能にするCAMERA IN端子も装備。『DR-60DMKII』のモニターセレクト機能をあわせて使用することで、『DR-60DMKII』だけでなくDSLRの音声も効率的にモニタリングすることができます。
動画ファイルとの位置あわせを容易にする多彩なスレートトーンジェネレーター
位置合わせにおいて基準となるスレートトーンを発音することができるジェネレーターを内蔵。録音開始または開始・終了時に自動で発音できるほか、SLATEボタンを使用して任意の位置でスレートトーンを発音することも可能です。
自動で入れる場合:OFF/HEAD(録音開始時のみ)/HEAD+TAIL(録音開始時+終了時) ※自動の場合は長さも設定できます:0.5/1/2/3秒から選択
手動で入れる場合:SLATEボタンを長押しして発音します。 ※誤操作防止のため、初期設定はSLATEボタンが無効になっています。
ビデオカメラ用マイクが接続可能なステレオミニジャックマイク入力端子(3-4)
入力端子のうち3-4入力端子は、最大入力レベル+10dBVとなっており、ステレオミニジャック出力のビデオカメラ用マイクが接続可能な仕様となっています。入力端子1、2にはXLR接続のショットガンマイク、3-4にはアンビエンス用のビデオカメラマイクを接続し、録音することができます。プラグインパワーの供給も可能です。
カメラ本体と雲台の間への設置を可能にする上下2面のスクリュー
本体底面には受け側の三脚用ネジ穴を配置し、本体上面には取り外し可能なカメラ取り付け用スクリューを備えています。上面のブラケットは取り外し可能であるため、リグ等への取り付け時は取り外すことができます。
携帯性と耐久性を両立した軽量510gの専用設計プラスチックボディ
リグ、スタビライザーへの取り付け時、カメラワークの妨げとならないよう軽量化を徹底。プラスチックモールドを採用し、510gという本体重量を実現しました。軽量でありながら、リブ構造による筐体の内部補強を施しているため高い強度を実現しています。 また、カメラ本体の操作を妨げないよう横幅を133mmに設計。加えて、三脚とカメラの間に設置したままでも乾電池が交換できるよう、電池パネルを背面に配置しています。
機能一覧
- 最大同時録音トラック数:4トラック
- 録音フォーマット:16/24bit、44.1/48/96kHz (WAV/BWF)
- TASCAM独自の高音質HDDAマイクプリアンプ搭載
- +4dBuラインレベル/ファントム電源(24/48V)対応XLR/TRSインプット (1/L,2/R)
- プラグインパワーマイク、高出力マイク対応(3-4)
- DSLRカメラにDR-60DMKIIでミックスされた音声を出力できるCAMERA OUT(HIGH/LOW)端子
- DSLRカメラの音声をDR-60DMKII経由でモニターできるCAMERA IN端子
- 三脚取り付け穴(底面)とコインで着脱可能なカメラ設置用スクリューアタッチメント(天面)を装備
- 誤操作を防止するHOLDスイッチを装備
- 単3形電池4本またはUSBバスパワー、別売のACアダプター(PS-P515U)で駆動
- 別売り外部バッテリーパックBP-6AAによりさらなる長時間の動作が可能
- PAN、レベルを調節可能なミキサーを内蔵、4チャンネルをミックスして出力可能
- 空調機器などの不要な低音をカットする3段階のローカットフィルター(40/80/120Hz)
- 過大入力を自動的に調整するリミッター機能(1/L、2/Rではステレオリンク可能)
- スレートトーン挿入機能(AUTO/MANUAL)
- 異なるレベルで2系統の同時録音を行うことができるデュアル録音機能
関連製品
仕様説明
記録メディア | SDカード(64MB~2GB)、SDHCカード(4GB~32GB) |
録音再生フォーマット | |
WAV | 44.1k/48k/96k Hz、16/24ビット |
BWF | 44.1k/48k/96k Hz、16/24ビット |
チャンネル数 | 4チャンネル(ステレオ×2) |
アナログオーディオ入力 | |
1/L端子、2/R端子 | ファントム電源対応 |
コネクター | XLR-3-31 (1:GND、2:HOT、3:COLD) 6.3mm(1/4")TRS標準ジャック |
MIC/MIC+PHANTOM 選択時 |
入力切り換えスイッチ(1/L端子、2/R端子) |
入力インピーダンス | 2kΩ |
ファントム電源 | 48V +/-4V(10mA/CH)、24V +/-4V(10mA/CH) |
最大入力レベル | 0dBu |
最小入力レベル | -72dBu |
マイク入力ゲイン | TRIM MAX時 |
LOW | +11dB |
MID | +36dB |
HIGH | +52dB |
HI + PLUS | +64dB |
LINE 選択時 | 入力切り換えスイッチ(1/L端子、2/R端子) |
入力インピーダンス | 10kΩ以上 |
基準入力レベル | +4dBu |
最大入力レベル | +24dBu |
3-4端子 | プラグインパワー対応 |
コネクター | 3.5mm(1/8")ステレオミニジャック |
入力インピーダンス | 10kΩ |
最大入力レベル | +10dBV |
最小入力レベル | -50dBV |
マイク入力ゲイン | TRIM MAX時 |
LOW | +3dB |
HIGH | +26dB |
HI + PLUS | +38dB |
CAMERA IN端子 | |
コネクター | 3.5mm(1/8")ステレオミニジャック |
入力インピーダンス | 10kΩ |
基準入力レベル | -10dBV |
最大入力レベル | +6dBV |
アナログオーディオ出力 | |
CAMERA OUT (LOW)端子 | |
コネクター | 3.5mm(1/8")ステレオミニジャック |
出力インピーダンス | 200Ω |
基準出力レベル | -50dBV |
最大出力レベル | -30dBV |
CAMERA OUT (HIGH) / LINE OUT端子 | |
コネクター | 3.5mm(1/8")ステレオミニジャック |
出力インピーダンス | 200Ω |
基準出力レベル | -10dBV |
最大出力レベル | +10dBV |
ヘッドホン出力 | |
コネクター | 3.5mm(1/8")ステレオミニジャック |
最大出力 | 50mW + 50mW |
USB | |
コネクター | Mini-Bタイプ |
フォーマット | USB2.0 HIGH SPEED マスストレージクラス |
REMOTE | |
コネクター | 2.5mm TRSジャック |
電源 | 単3形電池4本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池) パソコンからのUSBバスパワー 専用ACアダプター(TASCAM PS-P520U、別売) 専用外付けバッテリーパック(TASCAM BP-6AA、別売) |
消費電力 | 5.4W(最大時) |
電池持続時間 (連続使用時) |
2ch WAV、44.1KHz、 16bitで録音 MIC入力選択、ファントム電源未使用時 ※電池持続時間は、お使いの記録メディアにより記載された値から変動することがあります。 |
DR-60D | |
アルカリ乾電池 (EVOLTA) |
約4時間30分 |
ニッケル水素電池 (eneloop) |
約5時間 |
ニッケル水素電池 (eneloop pro) |
約6時間 |
DR-60D+BP-6AA | |
アルカリ乾電池 (EVOLTA) |
約10時間30分 |
ニッケル水素電池 (eneloop) |
約12時間 |
ニッケル水素電池 (eneloop pro) |
約14時間30分 |
外形寸法 | 133(W)×93.2(H)×78(D)mm(上部アダプター取付状態) |
質量 | 605g(電池を含む)、510g(電池を含まず) |
動作温度 | 0~40˚C |
付属品 | USBケーブル、取扱説明書(保証書付き) |
性能 | |
周波数特性 | 20-20kHz +0.5/-2dB(LINE IN or MIC IN to LINE OUT、Fs44.1k/48k Hz、JEITA) 20-40kHz +0.5/-3dB(LINE IN or MIC IN to LINE OUT、Fs96kHz、JEITA) |
歪率 | 0.02%以下(LINE IN or MIC IN to LINE OUT Fs44.1k/48k/96k Hz、JEITA) |
S/N比 | 92dB以上(LINE IN or MIC IN to LINE OUT Fs44.1k/48k/96k Hz、JEITA) |
等価入力雑音 | -120dBu以下 |
動作条件 | |
Windows | |
OS | Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1 |
CPU | Pentium 300MHz以上 |
メモリー | 128MB 以上 |
USB | USB2.0推奨 |
Macintosh | |
OS | Mac OS X Jaguar (V10.2)、Mac OS X Panther (V10.3)、Mac OS X Tiger (V10.4)、 Mac OS X Leopard (V10.5)、Mac OS X Snow Leopard(V10.6.8)、OS X Lion(V10.7)、 OS X Mountain Lion(V10.8)、OS X Mavericks(10.9) |
CPU | Power PC、iMac、G3、G4 266MHz以上 |
メモリー | 64MB以上 |
USB | USB2.0推奨 |
- RoHSに対応しています。
- 仕様および外観は改善のため予告なく変更することがあります。
録音時間について
各ファイルフォーマットにおける、SD/SDHCカード容量別の録音時間を以下の表に示します。
ファイルフォーマット(録音時の設定) | SD/SDHCカード容量 | ||||
1GB | 2GB | 4GB | 8GB | ||
WAV/BWF 16ビット(STEREO) | 44.1kHz | 1時間41分 | 3時間22分 | 6時間44分 | 13時間28分 |
48kHz | 1時間33分 | 3時間06分 | 6時間12分 | 12時間24分 | |
96kHz | 46分 | 1時間33分 | 3時間06分 | 6時間12分 | |
WAV/BWF 24ビット(STEREO) | 44.1kHz | 1時間07分 | 2時間15分 | 4時間30分 | 9時間00分 |
48kHz | 1時間02分 | 2時間04分 | 4時間08分 | 8時間16分 | |
96kHz | 31分 | 1時間02分 | 2時間04分 | 4時間08分 |
- 上記録音時間は目安です。ご使用のSD/SDHCカードにより異なる場合があります。
- 上記録音時間は連続録音時間ではなく、SD/SDHCカードに可能な録音合計時間です。
- WAV形式のMONO録音の場合は、上記録音時間の約2倍の時間となります。
- WAV/BWF形式のデュアル録音/4チャンネル録音の場合は、上記録音時間の約半分の時間となります。
インフォメーション
最新のバージョン情報 | |
ファームウェア | V1.11 |
- 動作の安定性が向上しました。
- SDカードのフォーマット方式に関してイレースフォーマットに対応しました。
※イレースフォーマットを実行することで書き込み速度が改善される事があります。 - 動作の安定性が向上しました。
取扱説明書
取扱説明書 | 2019-06-25 | 12.5 MB |
---|---|---|
リファレンスマニュアル | 2014-12-02 | 3.3 MB |
ドキュメント
リリースノート | 2017-09-26 | 2.2 KB |
---|---|---|
ファームウェアアップデートマニュアル | 2017-09-26 | 90.8 KB |
ファームウェア(本体)
V1.11 ファームウェア | 2017-09-26 | 709.0 KB |
---|---|---|
ファームウェア V1.10 | 2016-07-05 | 972.2 KB |
ソフトウェア
Poly/Mono Converter Windows用 | 2013-03-13 | 8.4 MB |
---|
動作確認済みメディア・その他
SD 動作確認済みメディアリスト | 2024-11-06 | 142.7 KB |
---|
カタログ
TASCAM プロ・業務・PA機器総合カタログ 2024年7月 | 2024-04-12 | 26.8 MB |
---|---|---|
フィールド/ビデオサウンドレコーディング レコーダー・マイクカタログ 202301 | 2023-02-10 | 5.3 MB |
製品カタログ | 2014-12-10 | 1.5 MB |
FAQ
USBケーブルには給電のみを行うケーブル(充電専用)があります。
データ通信(またはデータ転送)可能な他のUSBケーブルでお試しください。
USB ケーブルの確認手順はこちらをクリック。
※電源アダプター『TASCAM PS-P520U』に付属しているMicro-USB、USB Type-Cケーブルは充電専用の為、データ転送にはお使いいただけません。
https://tascam.jp/jp/product/ps-p520u/top
その場合は、電波発信元より機器を離す、場所を変える等してください。
エラーメッセージの『System Err 50(システムエラー50)』 が出た場合は通常本体の電源を入れ直していただきますが、以下の方法で原因を確認できることがあります。※microSD カードも『SD カード』と称します。
1. レコーダー本体が故障しているかの確認
- 電源を切り SD カードを取り出します。
- 電源を入れて『System Err 50』が表示された場合は本体が故障している可能性があります。こちらから修理点検をお申し込みください。
2. SD カードの中でデータが散らばって(断片化)記録されているかの確認
- 電源を切り SD カードを3度ほど挿抜し、再度挿し込みます。
- 電源を入れて『System Err 50』が表示されたら、パソコンでSDカードをフルフォーマットしてください。
3. SD カードの劣化や、相性が合っていないかの確認
- パソコンでフルフォーマットした SD カードを挿して電源を入れても『System Err 50』が表示されたらSD カードを買い替えてください。
録音中のファイルが最大サイズに達しても、録音を止めることなく新しいファイルとして録音を継続することができます。
電池を充電する機能はございません。
ご使用の機器に対応しているSDカードまたは、マイクロSDカードをご使用になっていますでしょうか。
カードによっては、録音/再生ができなかったり、途中で止まってしまう等、動作が不安定になる場合や、フリーズ、フォーマットエラー等が出る場合がございます。その場合、付属のカードや、ご使用の機器で動作確認済みカードをご使用ください。
ダウンロード頂いたファイルを解凍いただき、解凍後フォルダ内のアップデートファイル
(DP008E22.101など)のみSDカード(またはmicroSDカード)のUTILITYフォルダにコピーして
アップデートを行ってください。
している場合に、録音を継続し内蔵電池が少なくなると、録音されているファイルが正常に再生できるように、
本機はシャットダウンの前に自動で録音動作を停止致します。
そのため録音停止後も電池の残量分本体シャットダウンまでには時差が生じるため作成されるファイルが短くなります。
新規ご購入のカードや他の機器でご使用のカードを挿入すると、この警告が表示されますが故障ではございません。再生ボタンまたはENTERなどの画面上で指示されたボタン(機種によって実行ボタンが異なります)を押していただくと、自動的にフォーマットされご利用可能となります。
電池持続時間は、お使いの記録メディアにより変動することがあります。
ご使用のメディアで一度ご確認することをお勧めいたします。