ご好評いただいているリニアPCM/ICレコーダーに搭載されているマイクと同等の単一指向性コンデンサーマイクを搭載。加えてマイクユニットを2基配置したステレオマイクとなっているため、臨場感溢れるサウンドをカメラに入力することが可能です。マイクの配置は、中心部の音源が小さく聞こえる中抜け現象が起こりにくいX-Y方式を採用。映像に対して違和感のない、クリアなサウンドを得ることができます。

マイク以降のアナログ回路設計においても精度0.5%の薄膜抵抗やフィルムコンデンサーなど音質にこだわった部品を採用するなど録音機開発のノウハウを投入し、高いパフォーマンスを実現しています。また、大音量でも歪まない耐高音圧設計となっており、120dB SPLの音圧に耐えることができます。

セッティングはカメラに装備されているマイク入力端子に、『TM-2X』から出ているケーブルを接続するだけです。デジタル一眼レフカメラ独特の味のある動画に、録音専用機さながらの高音質音声が加わった動画を撮影することができます。マイク入力は動画の音声トラックに直接入力されますので、撮影後に動画と音の位置あわせ編集を行う必要がありません。様々なカメラに接続できるよう、出力レベルを2段階に切り換えることができます。お使いのカメラに合わせてセッティングしてください。

マイク本体とシューマウント部の間には、ノイズを吸収するフローティング構造を採用しました。ハンドノイズや動作音を吸収し、ノイズを低減します。

一眼レフカメラの動画撮影では、レンズの動作音が記録されてしまう場合があります。野鳥の撮影などノイズが気になるシチュエーションでは、同梱のノイズアイソレーションアームを使用することでノイズを低減することが可能です。ノイズ源から距離を離すことでノイズを入りにくくする仕組みで、幾度にも渡る試験を経て長さ、高さなどの構造が決定されました。

暗騒音と呼ばれる低音のノイズをカットするローカットフィルターを装備しています。撮影対象に合わせてスイッチでON/OFF(LOW CUT/FLAT)を切り換えることができます。

屋外の撮影では、少しでも風があるとマイクに吹かれと呼ばれるノイズが入ってしまいます。このノイズを物理的に防止するファーウィンドスクリーンが付属しています。マイクユニットに被せるだけで風によるノイズを低減することができます。
ファーウィンドスクリーンの使用効果サンプル
・ファーウィンドスクリーンあり　再生
・ファーウィンドスクリーンなし　再生