TASCAM HS Editor
波形/プレイリスト編集ソフトウェア
『TASCAM HS Editor』は、放送業務仕様のレコーダー/プレーヤーであるHSシリーズの編集、仕込み作業を支援するWindows/Mac対応のパソコン用アプリケーションソフトウェアです。
HS-4000、HS-2000、HS-2との併用に最適化されており、『TASCAM HS Editor』を使用することでハードウェアの安定性、安全性と、パソコンの利点であるグラフィカルなUIと高い素材管理能力を兼ね備えた放送送出のトータルソリューションが完成します。
メーカー希望小売価格 : オープンプライス
オフライン動作対応で、TASCAM HS Editorのみで編集作業が可能
HSシリーズとの高い互換性が特長で、ソフトウェア内の構成はHSシリーズの構成に倣ったものとなっています。
加えて、『TASCAM HS Editor』はHSシリーズ本体を必要としないオフライン動作に対応。
これにより、HSシリーズ本体が無い環境でもHSシリーズ本体で編集を行うような感覚で仕込み作業を行うことができますので、放送局内での導入のみならず編集スタジオなどへの導入においても、ストレスの無い環境を実現します。
また、収録素材の確認や編集に適したタイムラインモードと、ポン出し素材の仕込み、編集に適した再生リストモードを備えており、収録後の素材編集から送出用ポン出し再生リストの編集まで『TASCAM HS Editor』で行うことが可能です。
パッドごとにファイル編集できるなど、業務の高効率化を実現する機能が満載
特に再生リストモードでは、HSシリーズをすでにご導入いただいた放送局様からのフィードバックをもとに業務の高効率化を実現する機能を多数盛り込みました。
BWF-Jフォーマットに対応し、JPPAに準拠した再生リストファイル(.ppl)の作成と保存が可能です。RC-HS32PDなどの専用ポン出しコントローラーを模したGUIとなっており、任意のファイルをドラッグアンドドロップでそれぞれのパッドに割り当てることができます。
パッドごとに異なった編集が可能で、FADE IN/OUTやSTART/ENDポイントなどの編集が可能になっています。
FTPクライアント機能を用いてHSシリーズのデータにダイレクトアクセス
更にイーサネット経由の接続にも対応し、『TASCAM HS Editor』内にFTPクライアント機能を搭載しています。
他のFTPクライアントソフトウェアを起動することなく、LAN経由で接続されたHSシリーズのデータにアクセスすることが可能ですので、スタジオ間のデータ移動もスムーズに行うことができます。
Windows、Mac両対応の波形/再生リスト編集ソフト
また、WindowsだけでなくMacにも対応していますので、既にDAW用としてお使いいただいているパソコンを流用することができます。
オーディオの入出力において、MacではCore Audioに、Windowsでは標準ドライバーの他ASIOに対応しており、ASIO対応インターフェースをモニター用デバイスとしてお使いいただけます。
特にTASCAMブランドのオーディオインターフェースについては動作確認情報を順次公開して参ります。
『TASCAM HS Editor』によって、HSシリーズハードウェアならではの安全性を損ねることなく、作業効率の良い放送送出のトータルソリューションが構築可能になりました。
オフライン動作に対応し、TASCAM HS Editorのみで編集/パッドアサインが可能
オフライン編集に対応していますので、HSシリーズの無い環境でもファイル編集やRC-HS32PDのパッドアサイン操作が可能です。編集スタジオでは『TASCAM HS Editor』を用いて準備を行い、CFカードまたはFTP経由で送出用のHS-4000にデータを送ることで分業でき、作業の効率化が可能です。Windows/Mac両対応となっていますので、現在お使いの一般的なパソコンであれば準備作業が可能になります。
パソコン本体のみでの確認が可能な音声モニター機能
音声の出力についても『TASCAM HS Editor』とパソコンのみで可能です。WindowsではWindows Audio/Direct Sound/ASIOに、MacではCore Audioに対応していますので、パソコン本体のヘッドホン端子でも音声の確認が可能です。さらに、音楽制作用のオーディオインターフェースを使用すればより高音質でのリハーサル作業が可能です。TASCAM US-366での動作確認を実施済みですので、あわせてご導入いただくと便利です。
HSシリーズ専用設計、高い互換性でスムーズなワークフローを提供
様々なHSシリーズ専用機能を搭載することで、制作から送出までのトータルソリューション構築を可能にしました。特にFTPクライアント機能を用いる場合は、HS-4000、HS-2000、HS-2とLAN接続するだけで、HS-4000、HS-2000、HS-2に挿入されたCFカードのデータに直接アクセスし、コピーすることが可能です。この際、専用のFTPソフトウェアを起動する必要はありません。もちろんCFカード経由での運用も可能で、『TASCAM HS Editor』でプロジェクトファイルを書き込んだCFカードはHS-4000、HS-2000、HS-2でダイレクトに読み込むことが可能です。
画面サイズに合わせた表示が可能
画面サイズは使用しているディスプレーに合わせて最適なレイアウトでの表示が行われます。
音声ファイルの波形表示機能、ズームイン/アウト機能
使用する音声ファイルの波形表示が可能です。波形表示ウインドウに装備されたズームボタンをクリックしドラッグすることでレベル方向と時間軸方向のズームイン/アウトを行うことができます。
HS-4000、HS-2000、HS-2と同一のトランスポート機能(ジョグ/シャトル再生可能)
綿密なリハーサルが行えるよう、本体と全く同じトランスポート操作が可能です。ジョグおよびシャトル再生も可能ですので、リップノイズ探しもスムーズに行うことができます。
プレイリストモード:パッドごとにファイル編集が可能(START/END TIME、FADE IN/OUT、LEVEL)
パッドごとに異なる設定を記憶しておくことができますので、同じファイルを複数のパッドに割り当てた場合でも、それぞれ異なるレベルやスタートポイントを設定することが可能です。スタート/エンドポイントの設定は波形ウインドウ下側の青いマーカーを左右に動かすだけです。フェードイン/アウトも同様に、上部の赤いマーカーを左右に動かすことで設定できます。
RC-HS32PDのLCDでどのように表示されるかを確認可能
時間表示を選択可能(ABS/REMAIN/TOTAL/T.REM/TC)
時間表示を任意の方法に変更することができます。プレイリストモードの[Dual]/[Mix]モードを使用している場合は、[A]側と[B]側でそれぞれ異なる表示方法を選ぶこともできます。
タイムラインモード:収録素材の確認や編集に活用できる最大4トラックの録音機能
タイムラインモードはHS-4000、HS-2000、HS-2のタイムラインモードと同じもので、HS-4000、HS-2000、HS-2で録音された音声データの確認や編集を行うことができます。『TASCAM HS Editor』とASIOインターフェースのみでの録音にも対応しています。タイムラインモードでは、Mono/2x2/Poly(2ch)/Poly(3ch)/Poly(4ch)のモードを選ぶことができます。編集後の素材はバウンス機能を使うことでファイルへの書き出しが可能で、書き出し後はプレイリストモードでパッドにアサインすることが可能です。
機能一覧
- オフライン動作に対応し、TASCAM HS Editorのみで編集作業が可能
- パソコン本体のみでの確認が可能な音声モニター機能
- プロジェクトのフレームレート選択機能(23.976/24/25/29.97DF/29.97NDF/30DF/30NDF)
- 最大で24bit/192kHzのWAV/BWFファイルに対応
- Windows(Windows Audio/Direct Sound/ASIO) 、Mac(Core Audio)両対応
- 画面サイズに合わせた表示が可能
- 音声ファイル波形のズームイン/アウト機能
- VUメーター表示機能
- 時間表示を選択可能(ABS/REMAIN/TOTAL/T.REM/TC)
- レベルメーターの表示設定調整機能(オーバーレベル、ピークホールド、リリースタイム)
- マーク機能
- 音声ファイルフォーマットをドラッグアンドドロップで自動変換(Windows:mp3、Mac:mp3/AACからの変換に対応)
- サンプリング周波数をドラッグアンドドロップで自動変換
- 放送送出のためのBWF-J編集機能(BC$ラベル編集、BWF-Jモードでのリハーサル)
- オーディオCDのリッピング機能
- FTPクライアント機能により、LAN経由で接続されたHSシリーズのデータにダイレクトアクセス可能
- 新規のCFカードをHS-4000、HS-2000、HS-2で使用可能にするメディアフォーマット機能
- HS-4000、HS-2000、HS-2と同一のトランスポート機能(ジョグ/シャトル再生可能)
- HS-4000、HS-2000、HS-2の自動インポート機能に対応
- 再生時の定位を調整できるパンニング機能
- 互換ハードウェア:HS-4000、HS-2000、HS-2
- 動作確認済みASIOインターフェース:US-366
タイムラインモードの機能
- パンチイン/アウト録音およびオーバーダビング録音機能
- モノ、ポリ、2x2ファイルに対応
- WAVファイルへのバウンス機能
- 多彩な編集機能(DIVIDE、CUT、ERASE、COPY、PASTE、TRIM、INSERT)
- フェードイン/アウト機能(フェーダーカーブの設定が可能)
- レベル設定機能
- AES31フォーマットに対応、HS-4000、HS-2000、HS-2でのインポート/エクスポートが可能
プレイリストモードの機能
- JPPAに準拠したプレイリストファイル(拡張子.ppl)の作成と保存が可能
- HS-4000のSINGLE/DUAL/A-B MIXモードに対応
- パッド表示/リスト表示の切り換えが可能(パッド表示はRC-HS32PD同等)
- ドラッグアンドドロップによる音声ファイルのパッドアサインが可能
- RC-HS32PDのLCDでどのように表示されるかを確認可能
- パッドごとにファイル編集が可能(START/END TIME、FADE IN/OUT、LEVEL)
- 3ポイントリピート再生機能
- フェーダースタートキーメソッド対応(FLASH START/STANDBY/INDIVIDUAL)※ MIXモードのみ
- プレイモード選択機能(One Take/All Take)
仕様説明
ファイルフォーマット | WAV、BWF |
ファイルモード | Mono、Poly(2ch、3ch、4ch) |
サンプリング周波数 | 44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz (48kHz 0.1% pull-up/downに対応) |
量子化ビット数 | 16/24bit |
タイムコードフレーム | 23.976 / 24 / 25 / 29.97DF / 29.97NDF / 30DF / 30NDF |
ファイル自動変換対応 フォーマット |
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Windows | MP3からWAVへの変換に対応 |
Mac | MP3/AACからWAVへの変換に対応 |
対応ドライバー | |
Windows | Windows Audio、Direct Sound、ASIO2.0 |
Mac | Core Audio |
※仕様および外観は改善のため予告なく変更することがあります。