CC-222MKIV
CDレコーダー/カセットデッキ
『CC-222MKIV』は、TASCAM CC-222SLMKIIの後継機となる業務用CDレコーダー/カセットデッキです。
様々な業務用音響の現場でご活用いただいているCDレコーダー/カセットデッキのCD部をトレイタイプのドライブとしてリニューアルいたしました。
この製品は生産完了になりました。
CD/カセットのの操作・入出力を個別に扱える
CDとカセット間での相互ダビングを手軽に行えるだけでなく、CD/カセットの独立操作、独立入出力が可能です。
また、フォノ入力にも対応していますので、レコードからカセットまたはCD-R/RWにも録音が可能です。
アナログライン入出力、フォノ入力に加え、COAXIAL、OPTICALのデジタル入出力にも対応しており、様々な音響現場での録音・再生に柔軟な対応ができるコンビネーションレコーダーです。
曲間なしの連続録音ができる専用ファームウェア搭載の自社製CDドライブ
特にCDレコーダー部の特長として、音質を左右するAD/DA変換には、旭化成エレクトロニクス製AK4528VMを採用。
ドライブは高耐久、高信頼性を誇る自社製オーディオ専用ドライブを搭載。
自社開発ならではの細かな対応が可能となるドライブは、専用に設計されたファームウェアにより、録音中のトラック更新において、パソコン用ドライブでは不可能な曲間なしの連続録音を実現しています。
『CC-222MKIV』は、業務用音響の現場において長きに渡りご活用いただける業務用CDレコーダー/カセットデッキです。
CD/カセットの独立操作、独立入出力が可能
CDとカセット間での相互ダビングやCDとカセットの同時録音が可能
フォノ入力を装備し、アナログレコードプレーヤーを接続することでレコードをカセットまたはCDに録音が可能
※対応するアナログレコードプレーヤーは、MMカートリッジタイプです。
外部のアナログおよびデジタル機器を接続し、外部ソースの録音が可能
※外部のアナログレコードプレーヤー機器は、RIAA PHONO INPUT端子に接続してください。
AD/DAには24ビット処理の旭化成エレクトロニクス製AK4528VMを採用
様々な要求に応える多彩なトラック更新機能
オートトラックインクリメント
入力レベルが指定したレベルまで下がるとトラック更新が行われるレベル基準での更新のほか、デジタル入力信号のトラックを検出し自動更新するDDモードを選ぶことができます。レベル基準の場合は、動作レベルを-24~-72dBで設定することができ、ライブレコーディングなどの用途で便利です。
※アナログレコード録音時には、オートトラックをオフにすることをおすすめします。レコードの特性上、スクラッチノイズによりオートトラック機能が適切に動作しないことがあります。
タイムトラックインクリメント
指定した時間ごとに自動でトラック更新を行います。設定時間は1~10分(1分毎)で設定できます。区切りが無い会議などの長時間録音に適しています。
マニュアルトラックインクリメント
手動でトラック更新を行います。RECORDキーを押すことで更新できます。
曲間のない連続録音が可能な専用ファームウェア搭載の自社製CDドライブ
振動などによる音飛びを回避するショックプルーフメモリーを搭載
機能一覧
CDレコーダー
- CD-R、CD-R-DAおよびCD-RWメディアへの記録が可能
- High Speed CD-RWメディア対応
- CD-DA(オーディオCD)だけでなく、MP3ファイル(データCD)の再生が可能
- 高品質自社製オーディオ専用CD-R/RWドライブを採用
- レーザーの出力をディスクに合わせて最適化するOPC(Optimum Power Control)機能
- 24ビット処理のオーディオコーデック(AD/DA)旭化成エレクトロニクス製AK4528VMを搭載
- RCAアナログアンバランス入出力
- COAXIALデジタル入出力(IEC60958-3:S/PDIF)
- OPTICALデジタル入出力(IEC60958-3:S/PDIF)
- デジタル入力にサンプリングレートコンバーター搭載(32kHz~48kHz対応)
- リピート再生(全曲/シングル/プログラム/ランダム/A-B間)
- +/-12.5%ピッチコントロール再生(0.1%~1.0%可変ステップ、CD-DAのみ)
- キーコントロール再生(+/-6半音、半音ステップ、CD-DAのみ)
- トラックの冒頭を10秒間ずつ再生するイントロチェック機能
- 再生時、トラック間に約4秒間の無音部分を挿入するオートスペース機能
- トラック経過時間、トラック残時間、ディスク残時間を切り換えて表示が可能(オーディオCD)
- 市販のタイマーと連動して、電源ONで再生ができるタイマー再生機能
- 音の始まりで自動的に録音を開始するシンク録音機能
- -24dB~-72dB、6dBステップ(デジタル入力) -24dB~-54dB、6dBステップ(アナログ入力)
- 設定された条件を満たした場合に自動でトラック更新を行うオートトラック機能
- 指定した時間ごとにトラックを自動更新するタイムトラックインクリメント機能
- 録音中にRECORDキーを押すことにより、トラック番号の更新が可能
- 無音部分を作成(録音)できるレックミュート機能
- 最大録音トラック数の指定が可能(回数満了後は自動停止)
- 録音レベル調整のデジタルボリュームを搭載(-∞、-60dB~18dB)
- フェードイン/フェードアウト録音機能(1~30秒、1秒ステップ、デジタル処理)
- コピーID選択機能(FREE/1 GEN/PROHIBIT/SCM準拠)
- 指定したトラックやディスクのイレース機能(CD-RWのみ)
- ファイナライズ後のディスクに再び録音できるアンファイナライズ機能(CD-RWのみ)
カセットデッキ
- オートリバース録音/再生メカを搭載
- +/-10%のピッチコントロール再生機能
- テープカウンター0000 へロケートさせる RTZ(Return to Zero)機能
- 無音部分を作成(録音)できるレックミュート機能
総合
- CD/カセットの独立入出力が可能
- CD/カセットの相互ダビングが可能
- アナログレコードプレーヤーが直接接続できるフォノイコライザーアンプ(MMタイプ)搭載
- PHONO入力端子を装備し、レコードからカセットやCDにダビング可能
- CDレコーダー部とカセット部の独立操作が可能(同時録音も可能)
- CDとカセットの連続再生が可能
- LINE OUTPUTS 2出力よりCDとカセットの再生音を出力することが可能(カセット優先)
- 10mW/chの標準ホンジャックヘッドホン出力端子
- 数字ボタンを装備したワイヤレスリモコンを付属
- 3Pインレットタイプの電源ケーブル装備
- 3U、EIAラックマウントサイズ
- RoHS対応
CC-222SLMKIIからの変更
- Dolby B非対応
- 外観の変更
- トレイドライブへの変更
仕様説明
CD部 | |
対応ディスク | CD-R、CD-R-DA、CD-RW、CD-RW-DA(CD-RWはHigh Speedに対応) |
再生ディスクフォーマット | CD-DA、CD-ROM ISO9660、LEVEL1/2 Joliet format (マルチセッション対応) |
再生ファイル形式 | |
CD-DA | 44.1kHz、16bit、ステレオ |
MP3 | 44.1kHz、64kbps~320kbps、VBR対応 |
録音ファイル形式 | |
CD-DA | 44.1kHz、16bit、ステレオ |
カセット部 | |
トラック方式 | 4トラック 2チャンネル ステレオ |
ヘッド構成 | 録音/再生ヘッド×1(回転リバース式)、消去ヘッドtimes;1 |
使用テープ | C-60~C-90カセットテープ ※メタルテープは再生のみ |
テープ速度 | 4.76cm/sec |
モーター | DCサーボモーター×1 |
ピッチコントロール | +/-10% |
早巻時間 | 約160秒(C-60テープ) |
PHONOアンプ部 | |
対応カートリッジ | MMタイプ |
入力インピーダンス | 50kΩ |
入力感度 | 5.6mV |
S/N比 | 53dB(最大録音レベル入力時) |
ANALOG IN | Unbalanced |
LINE INPUTS 1 (CD) | |
コネクター | RCAピンジャック |
入力インピーダンス | 22kΩ |
規定入力レベル | -10dBV |
最大入力レベル | +6dBV |
LINE INPUTS 2 (TAPE) | |
コネクター | RCAピンジャック |
入力インピーダンス | 1kΩ |
規定入力レベル | -11dBV(0.28V) |
ANALOG OUT | Unbalanced |
LINE OUTPUTS 1 (CD) | |
コネクター | RCAピンジャック |
出力インピーダンス | 50kΩ |
規定出力レベル | -10dBV |
最大出力レベル | +6dBV |
LINE OUTPUTS 2 (TAPE/AUTO) | |
コネクター | RCAピンジャック |
出力インピーダンス | 1kΩ |
規定出力レベル | -6.7dBV(0.46V) |
DIGITAL IN | |
COAXIAL | |
コネクター | RCAピンジャック |
フォーマット | IEC60958-3(S/PDIF) |
OPTICAL | |
コネクター | TOS LINK |
フォーマット | IEC60958-3(S/PDIF) |
DIGITAL OUT | |
COAXIAL | |
コネクター | RCAピンジャック |
フォーマット | IEC60958-3(S/PDIF) |
OPTICAL | |
コネクター | TOS LINK |
フォーマット | IEC60958-3(S/PDIF) |
PHONES | |
コネクター | 6.3mm(1/4")ステレオ標準ジャック |
最大出力レベル | 10mW+10mW以上(32Ω負荷時) |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 34W |
外形寸法 | 482.6(W)×138(H)×295(D)mm |
質量 | 7.2kg |
付属品 | 電源コード、ワイヤレスリモコン(TASCAM RC-222MKIV)、リモコン用単三形電池×2、 ラッククマウントビスキット、取扱説明書(保証書付き) |
性能 | |
周波数特性 | |
CD部 | 再生時:20Hz~20kHz、+/-0.8dB 録音時:20Hz~20kHz、+/-1.0dB |
カセット部 | ノーマル:30Hz~13kHz、+/-4dB ハイポジション:30Hz~15kHz、+/-4dB |
S/N比 | |
CD部 | 再生時:92dB以上 録音時:88dB以上 |
カセット部 | 53dB(最大録音レベル入力時) |
ダイナミックレンジ | |
CD部 | 再生時:92dB以上 録音時:88dB以上 |
歪率 | |
CD部 | 再生時:0.006%以下 録音時:0.01%以下 |
チャンネルセパレーション | |
CD部 | 再生時:80dB以上(1kHz) 録音時:75dB以上(1kHz) |
ワウフラッター | |
CD部 | 測定限界以下(0.001%以下) |
カセット部 | 0.25%(W.RMS) |
※RoHSに対応しています。
※仕様および外観は改善のため予告なく変更することがあります。
仕様書/外形図
取扱説明書
取扱説明書 | 2015-10-09 | 8.7 MB |
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FAQ
はい対応しています。スロットのセンター位置に挿入(トレー式の場合はセット)してください。
長時間のカセットは、テープが薄くなるため走行が不安定になります。そのため、テープの巻きつきや、ワカメ状態になる可能性があるため
お勧めしておりません。どうしてもご使用になる場合は、テープのダメージや機械の故障などご了承のうえ、自己責任で使用ください。
推奨できないテープで発生した故障につきましては、有償修理となります。
CDの最大録音時間(74分もしくは80分)を超える録音はできません。2枚に分けて録音してください。
CDのレンズクリーニングについてはその効果が実証されていませんので、弊社ではお勧めしておりません。
お客様の自己判断によりクリーニングを行う場合は、できる限りピックアップレンズを傷付けないようなタイプをご選択ください。詳しくはCDレンズクリーナーのメーカーにお問い合せください。
本機はカセットテープの頭出し機能(CPS)に対応しておりません。
アナログ入力でA_TRKをLevelで設定する場合は、録音ソースに合わせてLevelを設定してください。
トラックが付きにくい場合は、-42dB -36dB等、高いレベルに設定してお試しください。トラックが多くついてしまう場合は、-66dB -72dB等、低いレベルに設定してお試しください。
※オートトラック機能は、曲間の無信号部分のレベル、長さ、を感知してトラックを自動で付けていく機能となっております。
そのため曲間の無信号部分の長さが短かったり、曲間のノイズレベル(S/N)が悪かったり等、録音するソースにより、必ずしも正確にトラックを付ける
ことはできません。確実にトラックを付けるためには、マニュアル操作でご使用ください。
本機はクイックリバースに対応しておりません。
本機をスピーカーで再生するには、別途アンプとスピーカー(またはパワードスピーカー)が必要です。※PHONES端子はございますので、スピーカーがなくてもヘッドホンでのモニターは可能です。
お持ちのコンポやラジカセにLINE 入力端子があれば、そちらをご利用可能かと存じます。
チューナーなどを接続することは可能かと思いますが、チューナーの出力レベルがLINEレベル(ー10db)である必要がありますので、チューナーのメーカーに確認してください。
本製品は、業務用記録装置として設計されておりますので、データ用CD-R/RWはお使いいただけます。
お客様の責任と負担にて、著作権者の適正な許諾を受けてください。
私的録音をされる場合は、民生用機器をご使用ください。
CCー222SLMKIIはパソコンに接続することはできません。また、インターフェース等にも対応していません。本機は純粋なCDとカセットのレコーダーです。お持ちのオーディオシステムに組み込んでください。
ラックマントイヤーは両側のネジ外すことで取り外すことは可能ですが、外したネジを本体に戻すとアングルの厚み分ネジが奥まで入ってしまい、内部の部品を傷つける可能性があります。外したネジを本体に戻す場合には、アングルの厚み分のスペーサーを入れてください。
※または、機器に合わせて、3×6mm等の短いネジを使用してください。
CD-Rに記録されたCDについては、記録状態によっては正常に再生できない場合がございます。
複数枚(いろいろな機器で作成されたディスク)のディスクでお試しいただき改善されないようであれば
機器側に問題がある可能性があります。
弊社担当部門まで点検をご依頼いただきますようお願い申し上げます。
CD-Rメディアによっては、相性問題で正常に録音できない場合がございます。弊社で動作を確認した「太陽誘電製のThat's CD-R」をご利用ください。