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TASCAMマイクプリアンプへの取り組み

TASCAMでは全ての製品において、試聴/調整を繰り返し、『TASCAM Quality』の音質を確保しています。
加えて、定数調整、薄膜抵抗の使用、フィルタによる電源ノイズの低減などのノウハウにより歪率、S/Nの改善を実現。
現在、製品によって、4つの回路構成を採用しています。

 

Class 1 HDIA (High Definition Instrumentation Architecture)

形式:インスツルメンテーションアンプ

マイクアンプ初段に雑音特性の極めて良いインスツルメンテーションアンプを採用することで優れた音響特性(EIN、S/N比、歪率、周波数特性)を実現。ゲインレンジを大きく取ることが可能で、且つゲインを上げた場合でも特性の維持が可能。TASCAMマイクプリアンプの中で、もっとも良い特性を実現しています。
更に幾度にも渡る試聴評価やパーツ選定を繰り返しTASCAMの伝統である原音忠実な透明感のある音を維持しつつ、豊かな低音と伸びのある高音を再現する音を実現。

HDIA (High Definition Instrumentation Architecture)

形式:インスツルメンテーションアンプ

マイクアンプ初段に雑音特性の極めて良いインスツルメンテーションアンプを採用することで優れた音響特性(EIN、S/N比、歪率、周波数特性)を実現。ゲインレンジを大きく取ることが可能で、且つゲインを上げた場合でも特性の維持が可能。

Ultra HDDA (High Definition Discrete Architecture)

形式:ディスクリート

マイクアンプ初段にディスクリート部品によるダーリントン回路と定電流電源回路で構成。ゲインレンジを大きく取ることが可能で、入力信号が電源のインピーダンス変化の影響を受けにくくなっており、CMRR (同相信号除去比)の改善やS/N比の向上を実現。

HDDA (High Definition Discrete Architecture)

形式:ディスクリート

マイクアンプ部初段をディスクリート部品で構成。
トランジスタを厳選することによりEINの向上を実現。

用語について

EIN(Equivalent Input Noise) / 入力換算雑音 :

マイクプリアンプなど、オーディオ機器の性能を表す際の非常に重要なパラメータ。
アンプの内部で発生した雑音を、すべて入力で発生したと換算してEIN(Equivalent Input Noise)で表す。
実質的には、機器が扱うことができる最も小さな信号のレベルになる。

S/N(Signal Noise Ratio)比 / 信号対雑音比 :

信号に対する雑音の多さを対数で表したもので、音響機器の性能を表す際の非常に重要な数値。
数値が大きいほど雑音が少ない。

Frequency Response / 周波数特性 :

オーディオ機器において、その機器で扱える音声帯域(周波数)をグラフや数値で表したもの。
グラフでは、低域から高域に渡って直線(=フラット)が理想とされ、フラットに近いほど原音忠実な特性となる。
例えば、20Hz~20kHz +/-6dBと20Hz~20kHz +/-1dBでは、後者の方がフラットに近い特性といえる。

CMRR(Common Mode Rejection Ratio) / 同相信号除去比 :

CMRRとは、バランス入力アンプなどに入力する雑音成分を除去できる能力を表した尺度。

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