dBTechnologiesの技術開発のイメージ

 

dBTechnologiesの技術開発

dBTechnologiesは高品質な製品を幅広いユーザーに届けたいという強い情熱のもと、プロオーディオ業界において40年以上にわたり、最先端のソリューションを開発し続けています。

 

新しいプロジェクトの構想
新しいプロジェクトの構想

新しいオーディオシステムはシンプルなステップで企画されます。
新製品の起案は様々で、スタッフのひらめきからアイデアが生まれる事もあれば、調査の末に行き着いた情報や、市場の需要やユーザーのフィードバックから生まれる事もあります。
製品を実現する為には様々なことを精査します。どんなアイデアにも長所と短所があることを忘れず、柔軟な考え方と適切なバランスを保つことで、dBTechnologiesの新しいオーディオシステムは誕生します。
ここではdBTechnologiesが誇る技術開発の模様をご紹介しましょう。

ワークフロー
ワークフロー

アイデアが製品として十分な可能性があると判断されると、本格的な開発がスタートします。
研究開発ディレクターのクラウディオ・オッターニ監督の下で、音響技術チームと機構開発チームは、アイデアから試作機を作り上げるために必要な過程を整理します。その後、試作機は徹底的にテストされ、与えられた条件をすべてクリアするまで様々な変更や改善が施されていきます。

Made in dBTechnologies
Made in dBTechnologies

dBTechnologiesの研究開発部門は、独立している様々な研究チームが連携を保ちながら構成されており、新しいオーディオシステムの試作機を迅速に作り上げるための才能あふれるスタッフと設備が備わっています。

現在、研究チームは機構開発、音響技術、電子技術、ソフトウェア開発、安全規格の5つがあります。複数のチームが協力することで、アイデアはすぐさま実機のオーディオシステムとなり、dBTechnologiesが定める品質に達するまで様々なテストや改善が施されます。

メカニカルデザイン
メカニカルデザイン

製品の仕様や機構的な詳細が出来上がっていく中でシミュレーションの工程が始まります。ソフトウェア上で全ての仕様が実現可能と判断され、動作が確認された後、プロジェクトは、試作機の製作へと移行します。

システム設計プロセスの刷新
システム設計プロセスの刷新

「3Dデザインやシミュレーションソフトなどを取り入れたことで、システム設計へのアプローチが完全に刷新され、アイデアを実現する過程が劇的に早くなりました。この事による最大のメリットは、品質や生産の管理に、より多くの時間を費やせるようになったことです。」―クラウディオ・オッターニ (dBTechnologies研究開発部 ディレクター)

試作機の製作
試作機の製作

この過程でいよいよアイデアが実際に試作機へと変化していきます。研究開発部エリア内には、木工加工機や3Dプリンター、金属パーツ用のワークステーションが備わっており、試作機はすべて敷地内でハンドメイドにて作られます。試作機が完成したのち、スペックの検証が始まります。

音響デザイン
音響デザイン

試作機は音響技術チームへ渡され、細やかにチューニングされていきます。このチームでは、必要な測定やシミュレーションテストが全て行われます。ただし、『人の感覚』、すなわち耳や身体で実際に音を聴くことを重要視し、その音やチューニングが人にもたらす感覚を重点的にテストします。
技術と感覚が完全に一致し、dBTechnologiesに相応しいサウンドであると確証したときに、初めてアイデアが実現したと言えるのです。

機構開発ユニット・音響技術ユニット
機構開発ユニット・音響技術ユニット

「新しいスピーカーを聴いたとき、その音に没頭できているかが重要です。 そして、技術的な部分がdBTechnologiesのサウンドと一致して、鳥肌が立ったときにだけ、新製品が誕生したと言えるのです。」―ロベルト・サベニャーゴ (機構・音響技術ユニット 責任者)

エレクトロニックデザイン
電子設計1
電子設計2

このチームでは、プリアンプやパワーアンプの試作機を短時間で完成させるために、ピック&プレースマシンによる内部組立ラインを装備した、超高速な設計ラインを構築しています。
開発の前半部分は、新技術やアプリケーションの研究に専念していますが、後半部分ではハード/ファームウェアのエンジニアと協力して試作機製作に取り掛かります。

エレクトリックチーム
エレクトリックチーム

エレクトリックチームでは、主にプロフェッショナルシリーズの電子部の構想、設計、エンジニアリングを担当しています。
「チームは構想、テストから製品の完成に至るまで、電子設計の全ての開発工程に積極的に参加しています。」―ダニエーレ・デ・カーニャ (エレクトリックユニット 責任者)

ソフトウェア開発
ソフトウェア開発

ソフトウェア開発チームはdBTechnologiesのリアルタイムモニタリング・ リモートコントロール ソフトウェア『dBTechnologies AURORA NET』の設計および開発を担当しています。
AURORA NETのアップデート、新機能追加、ライブラリー管理、ソフトウェアとオーディオデバイスとのリンクを行うインフラ管理、GUIの管理などを分担作業し、エレクトリックデザインチームとファームウェアチームの意向をソフトウェアに反映させることで、エンドユーザーにスピーディーで直感的な操作性を提供します。

現場でのテスト
現場でのテスト

開発だけではなく、仕様書の作成からデバッグ、現場での使用までを監督するオーディオテクニシャンもチームの重要な役割を担っています。

dBTechnologiesは、デザイナー、プロダクトスペシャリスト、そしてエンドユーザーとのコミュニケーションを重要視しています。
その為、すべての開発担当者は、アプリケーションエンジニアおよびマーケットアナリストと緊密に連携し、市場から得たフィードバック、現場のオーディオテクニシャンやサウンドエンジニアのニーズを収集して、新機能の実現に取り組んでいます。

ソフトウェアチーム
ソフトウェアチーム

「私たちの仕事の基本は、現場の観察です。ソフトウェアが実際の現場でどのように使用されているかを確認し、エンドユーザーと直接やり取りしています。」―ダリオ・フォルティーニ (ソフトウェア開発ユニット 責任者)

安全規格チーム
安全規格チーム

安全規格チームは、研究開発部の中に構成されています。この形をとることで、dBTechnologies製品が流通している各国の規制や規格に準拠するために必要なすべての認証プロセスを合理化できます。

「安全規格チームは、開発プロセスの初期段階からプロジェクトに携わり、各種規制によって定められた条件に準拠するために設計者と協力して仕事をします。」―アンドレア・モリナリ (安全規格ユニット 責任者)

テクニカルオフィス
テクニカルオフィス

テクニカルオフィスは、情報センターとしてだけで無く、研究開発チームと他のチームとの橋渡し役を担っています。
製品のエンジニアリングと計画の管理を担当し、開発から量産につながるプロセスやスケジュールを計画し管理します。
情報を収集、分類しながら、研究開発、購買オフィス、営業部門、サプライヤー、生産マネージャーなどをつなぐ重要な役割を担っています。

プランニング
プランニング

製品開発の初期段階において、テクニカルオフィスは研究開発部門と協力して、プロジェクトの実現性や技術調査を行います。各プロジェクトの実現性が確認されると、設計者、生産管理者、営業部門、サプライヤーなどの基準やニーズを組み合わせて、実施時期や優先順位を決定します。
その後、プロジェクトの進捗状況を常に管理しながら、タイミングとコストの最適化を図ります。
試作機の検証が完了すると、テクニカルオフィスは量産に向けての各種条件を調整します。この時点からテクニカルオフィスは、生産(組立指示書など)、品質管理室、アフターセールス、技術者、修理業者など、他の部門に必要なすべての技術文書の作成を担当します。

テクニカルオフィスチーム
テクニカルオフィスチーム

テクニカルオフィスチームは、厳格な技術トレーニングを受けたプロフェッショナルチームです。それぞれがアイデアから最終的な生産に至るまでの全プロセスをフォローするスキルを持っています。

「生産作業は、いくつかのチームが継続的に協力しながら並行して行います。テクニカルオフィスは、様々なユニット間の橋渡し役となり、製品開発から生産へ移行するために必要な情報を共有しながらdBTechnologies製品を作り上げています。」―ステファノ・ロカテッロ (テクニカルオフィス 責任者)