ドイツが誇る、その品質を。
beyerdynamic社は1924年、ドイツ・ハイルブロンにて設立。90年以上にわたって高品質なヘッドホンやマイク、カンファレンスシステムなどを作り続けているオーディオメーカーです。その際立った音質を支えるのは、飽くなき音と品質へのこだわりとそれを裏付ける数々の優れたオーディオ技術。 オープン型、密閉型、あるいはインナーイヤー型のヘッドホンや、ヘッドホンアンプなど、beyerdynamicの製品を一度でもお使いになれば、誰でもそのことに気付くでしょう。屋内から屋外まで、音楽鑑賞からスタジオレコーディングの現場まで、音楽を愛する様々な人々のニーズに適ったヘッドホンを作り続けています。

 

beyerdynamicのストーリー

創業者オイゲン・バイエル氏創業者オイゲン・バイエル氏
「DT 48」ダイナミックヘッドホン「DT 48」ダイナミックヘッドホン

創業者のオイゲン・バイエルは、1920年代のベルリンにて流行していたシネマ映像に魅せられ、次第に映像に音を組み入れることが自身の使命だと考え、1924年に映画館向けのオーディオスピーカーを製造販売するElektrotechnische Fabrik Eugen Beyerを設立します。

1920~1930年代のドイツでは音響技術が著しく進化し、人々は安価なレシーバーを入手し、1930年代初めにはラジオが社会の中心となっていきました。1937年にbeyerdynamicは、同社初のダイナミックヘッドホン「DT 48」を発売しました。「Dynamic Telephone」の頭文字からなる「DT」という型名が、今日のbeyerdynamicのヘッドホンにも適用されており、「DT 48」は2013年まで生産されていました。

1939年に初のスタジオ向けのダイナミックマイク「M 19」が発売され、スタジオレコーディングおよび、電気音響において大きなマイルストーンとなりました。この頃からbeyerdynamicは様々なオーディオシステムの製品ラインナップを拡充し、近年までも継承されている高品質・高音質に対するこだわりで世界を魅了するとともに、その高い信頼性を構築していきました。

第二次世界大戦後、オイゲン氏が築き上げた本社工場が壊滅状態に陥り、彼だけでなく、ドイツ全土が再び立ち上がなければならなかったのです。オイゲン氏は、再建の条件が好ましかったベルリン南西の街、ハイルブロンに再び工場を立ち上げることに成功しましたが、1958年に56歳にして急逝してしまいました。オイゲン氏の想いを受け継いだのは当時若干26歳だった息子のフレッド・R・バイエルです。彼は40年以上にわたってそのビジョンを遵守し、beyerdynamicは彼の指揮の下で、開発やセールス、海外進出の面において大きな成長を遂げました。

以来、2003~2015年まで有資格技術者のウルフギャング・ルックハルト氏が会社の指揮を執り、2017年以降ではエドガー・ファン・フェルツェン氏がCEOを務めています。

現在では、アメリカ・インド・中国・シンガポールに支店を構え、周辺国市場への直接的なアクセスを可能にし、オーディオスペシャリストが確立した販売ネットワークは100か国以上に存在します。また、ハイルブロンの本社工場では、コンシューマー、プロフェッショナルオーディオ製品の開発を継続しつつ、時代のニーズや技術の進歩に応じた製品企画・開発・製造を行っています。さらに、本社にはカスタマーサービス部門やロジスティクスセンターを持ち、ここから世界中に製品をお届けします。

2024年に設立100周年を迎えるbeyerdynamicの、最高品質・最高音質達成への強いこだわりと革新的な技術開発への絶え間ない努力は、約100年前のオイゲン氏のビジョンでもあり、今日のbeyerdynamic全製品においても共通のものでしょう。