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VS-R265 世界五ヶ所双方向ライブ中継のインターネットライブ配信にて採用

2020年8月9日に被爆75年事業のオンラインシンポジウムが開催されました。日本発信のグローバルイベントとして世界5か所を双方で結び、YouTube LIVEとFacebook LIVEで世界同時配信が行われ、そのストリーミングにTASCAM VS-R265が使用されました。
当日のシステムについてライブ中継を担当された株式会社スタートラインの駿河由知さんにレポートをいただいたのでご紹介いたします。


長崎平和式典の開催日8月9日に向けて全世界で移動が制限される中、国際人道支援組織と長崎県及び市主催の被爆75年事業のオンラインイベントが開催された。
弊社スタートラインが世界五ヶ所双方向ライブ中継および英語音声によるYouTubeLIVE中継および日本語音声によるFacebookLive中継を担当。世界中が移動制限の中、中継拠点の確定が一週間前に確定し準備期間は本当にドキドキであった。理由は、1回でも接続拠点とのテストは必須であったからだ。
最終確定となった接続会場は、東京・長崎・ジュネーブ・ソウル・ワシントン D.C。

今回五ヶ所との接続は1対1で接続を行い、音声はDante対応の音声入出力インターフェイスを使用してデジタルミキサーで集中制御を行なった。Danteによる集中制御は、各拠点とのはね返りやハウリングを防止するために必須になる。
いわゆるマイナスワンミックスを正確に設定する。 映像は、1対1接続された拠点との映像を複数合成したりテロップの挿入を行なった。
この映像合成は、ミーティングアプリだけでは難しい、デザイン性の高い画面づくりが可能になる。

 

安定稼働を最優先に!PCレスエンコーダーによるライブ中継を選択

この双方向ライブ中継を一般視聴者にライブ中継するため

英語音声チャンネル用にYouTubeLIVE
日本語音声チャンネル用にFacebookLIVE

によるライブ中継を行なった。

第一部は、オリジナル音声=日本語
第二部は、オリジナル音声=英語

それぞれ同時通訳の音声を、オリジナル音声とミックスしてライブ中継を行なった。
言語が異なるため一つのエンコーダからの複数サイトへの配信は行えないため VS-R265を2台使用。FacebookLIVE用に1台、YouTubeLIVE用に1台を使用した。
VS-R265手前の最終端で、それぞれのチャンネルの映像と音声を、モニターを確認しながら監視を行った。

本番当日の設定

 

「VS-R265」がベストな理由
  1. 技術スタッフのエリアで構築されたネットワーク内で、ブラウザからの管理と監視が可能。
  2. 小さな設置スペース省電力で運用可能。
  3. 信頼感の高い音質。

 

まとめ

オンライン配信が注目を集めている中、お客様の予算の中で『シンプルかつ小型の機材でクォリティーを高める』が自分たちのチームの一つの目標だ。
配信は放送ではないので、リスク回避のためのバックアップ機材、高品質な機材の選定など「行き過ぎになってしまわないように』システムデザインを行なっている。
そのような中、PCレスで安定稼働できるVS-R265は、貴重な選択技になっている。

 

動画

 

スタッフ

スイッチャーME合成
黒崎 太郎( 静岡AVセンター)

双方向サウンドデザイン
佐野 廣幸

技術スタッフ
森谷 博
新見 政弘
道川 昭如
牟田 高太郎
髙野 勝
もり けんた

統括およびAVシステムデザイン
駿河 由知(株式会社スタートライン)

赤十字国際委員会 駐日代表部
広報統括官

眞壁 仁美
 

 

 

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